阪神・能見が来季の“イメチェン”を示唆した。ファン感謝デーでのトークイベントの際にVTRで登場した矢野監督からの「来季、プレー以外で(ファンを)どう喜ばせてくれますか」との問いに、力強く言葉をつないだ。
「(感情を)あまり表情に出さないので、来季は少し出そうかなと。なるべく感情は持って臨もうかなと思っていますね」
能見と言えば、どんな窮地でも表情を変えず、ピンチを脱しても、ほとんど感情を表に出してこなかった。動揺知らずのポーカーフェースが大きな強みでもあった。21日の球団納会で指揮官が選手へ向けて「グラウンドで暴れ回って喜怒哀楽を出してもらって結構」と呼びかけたことにも呼応する形。ずっと付けてきた“鉄仮面”を脱ぐ――。

イベント後、報道陣に囲まれた際は「(感情が)出るかな? 出るかな?」とはぐらかしながらも「そういう気持ちを持ってね」と結んだ。 一番は指揮官の問いかけにあるように普段見せない表情をさらけ出すことで声援を送ってくれるファンをさらにヒートアップさせたい思いだ。
来季は5月で40歳を迎える節目の年。自らを奮い立たせるため、強い気持ちを持ってマウンドに上がる決意がうかがえる。

今季は途中から中継ぎに転向して42試合で防御率0・86と抜群の安定感を示し、ブルペンに欠かせぬ存在になった。10月下旬には矢野監督と会談し、来季も中継ぎでチームに貢献したい希望を伝えている。1球のミスが命取りとなるポジション。

今年以上にしびれる場面での起用も多くなることが予想される。プロ15年目で切り開く“新境地”。派手なガッツポーズや雄たけびをあげる背番号14の勇姿が見られそうだ。(遠藤 礼)

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