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阪神の能見篤史投手(39)が27日、若手選手に“超積極的コミュニケーション”を求めた。この日、兵庫県三木市の関西クラシックゴルフ倶楽部で、サンテレビ「レッツゴー!タイガースゴルフ2019」(来年1月2日午後10時~11時25分放送)に参加。


ベテラン左腕は遠慮がちな若手の姿勢に「(こちらから)何も言わなかったら来ない」と物足りなさを感じており、積極的に自らの元へ足を運んで欲しい考えを示した。 押しつけたりはしない。年齢差などの遠慮から話しかけづらい心情も理解できる。ただ、物足りなさを感じていることも事実。

「聞きづらいということもあると思いますけど、こちらとしてはウエルカムというものは出していますので」。能見が発したメッセージ。自ら聞きに来る積極的な姿勢に大きな意味がある。 猛虎の布陣を見渡せば、若手が1軍ベンチを占めるようになった。野手では来季のキャプテンに就任する糸原や大山、植田、北條ら。投手陣では先発ローテ争いが注目される小野、才木、望月ら。「何も言わなかったら来ないんです。若い選手は」。だからこそ経験談を聞きに来て、自分たちの肥やしにしてほしい。

今季は、糸原がマウンドに歩み寄り投手に声をかける姿があった。一見、成長を感じさせるシーンだが、能見の捉え方は少し違う。 「こっちから『来い』って言ったんです。若い選手は遠慮して来ない。ですけど、そうじゃない。(ピンチを招いて)『何してるんすか』でもいい」。垣根なしでコミュニケーションを取ってほしい考えは当然、マウンド外でも当てはまる。 自身の経験があってこそのアドバイス。若手時代は下柳や福原投手コーチ、安藤2軍育成コーチらの言葉に耳を傾けた。「シモさんやフクさん、安藤さん。色んな経験を話してくれた。その時は分からないことであっても、2年、3年がたって分かってくることもある」。自ら足を運んで吸収した先輩たちの話が、今でも礎となっている。

来年で40歳。迎える不惑のシーズン。「伝えられることはあるんでね」。ベテラン左腕は若手の“変化”に期待しながら、チームを支えていく。


https://www.daily.co.jp/tigers/2018/11/28/0011857540.shtml