◇セ・リーグ 阪神―中日(2019年9月30日 甲子園)
逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出へ勝つしかない状況で先発を任された青柳が見事な投球で自らの役割を果たした。
初回、2回と1死から一塁に走者を背負うも、いずれも梅野が二盗を阻止。扇の要にも助けられ、序盤3イニングを危なげなく抑えた。
4回に安打と失策で1死一、二塁とこの日初めて得点圏にランナーを進められたが、4番ビシエドを注文どおりの遊併殺に打ち取りピンチを脱出。5回も先頭高橋を四球で歩かせたが阿部をまたしても遊併殺に仕留めてピンチの芽を摘み取った。直後の攻撃で代打・上本を送られ、5回2安打無失点で降板した。
試合前の段階で、規定投球回到達まで後4回と2/3イニングが必要だったが、それもクリア。今季ほぼシーズンを通じてローテーションを守り切り、大きな飛躍を遂げた4年目右腕。逆転でのCS進出のために勝利が絶対条件だった今季最終戦で最高の仕事を果たし、今季9勝目の権利を持って救援陣に後を託した。