<オープン戦:阪神4-4巨人>◇8日◇甲子園
阪神ドラフト2位の井上広大外野手(18=履正社)が、1軍初安打&初打点を巨人戦の負けを消す千金の同点打で飾った。
20年初の伝統の一戦(甲子園)に途中出場。1点を追う8回1死一塁で、ローテ候補の鍬原から左越えの同点適時二塁打を放った。7日の日本ハム戦と2試合限定のお試し1軍だったが、矢野監督も「素晴らしかった」と絶賛。シーズン中に昇格する期待を大きく膨らませた。
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二塁ベースに到達した井上が小さくガッツポーズを見せた。無観客の甲子園が阪神ナインの歓声で沸いた。「ベンチのみなさんが叫んで手を挙げてくれていたのでうれしかった。自分も手を上げて応えました」。20年最初の伝統の一戦で1軍初安打&初打点。しかも同点打の肩書き付き。昨夏の甲子園で履正社を日本一に導いた甲子園のスターが、敗色濃厚の巨人戦を引き分けに持ち込んだ。
逆転を許した直後だった。1点を追う8回1死一塁。17年ドラフト1位でローテ候補の巨人鍬原のボール2からの3球目、内角低めの144キロ直球をすくい上げた。「うまく体が反応してくれた。打球は途中で見失った。ベンチの声で落ちたんだなとわかりました」。6回表の守備から出場し、巨人戦初打席。「1軍で見たい」と熱望していた矢野監督の期待に左越え二塁打で応えた。「どんどん振っていくことが大事だと思っていた」。ファーストスイングで一発回答だ。
その姿は指揮官の目にも輝いて映った。「まぁね、初球から振ればいいかなと思ったんだけど。でも結果はね、もちろんいいし打球も井上らしい打球だったし。場面も逆転されたあとやったっけ。場面もよかったし、素晴らしいバッティングでした」。未来の右の大砲候補の衝撃初安打をべた褒めだ。
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矢野監督
井上・遠藤・藤田の
成長願う
「井上も遠藤も藤田もここ1軍の甲子園で野球をやるために入ってきた選手。目指すところがぼんやりしていたものがはっきりしてきたり、今回の中でも見えたり感じたりするものがあったと思う。いい経験してくれた」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200308-23081023-nksports-base …