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合言葉は「ショーハ」!? 阪神新井良太1軍打撃コーチ(36)が29日、今オフ参加した台湾ウインターリーグを振り返り、同チームに所属した巨人村田2軍野手総合コーチから指導のヒントを得たことを明かした。約3週間の期間中は現役通算360本塁打を誇る3歳上の先輩を質問攻め。「打者有利のカウント、投手有利のカウントとで2つの打ち方を持っておかないといけない、という話をしました」と思い返した。

「追い込まれるまでは長打を狙うなり自分のスイングをすればいい。でも追い込まれた後、逆方向とか、なんとか当てにいく感覚だと、速い球を打ってもなかなかヒットコースに飛ばない。追い込まれてからもポイントを近くに置いてハードに振ることが大事、という話をしていました」

ある時、巨人の選手たちが「ショーハ!」と声を張り上げる場面に遭遇。聞けば、巨人ではショートスイングでハードに振ることを「ショーハ」と略して意識づけしていた。後日、島田や片山ら阪神勢に考え方を伝えると「追い込まれてからも、ボールを呼び込んで体の近くで強く打てるようになった」。島田は同リーグ打率3割5分6厘、3本塁打、片山は打率3割9分、2本塁打で帰国した。

今季、虎戦士は2ストライクもしくは1ボール2ストライクの場面でリーグ最少の7発。巨人のリーグ最多19発に大きく差をつけられた。来季、追い込まれた後のスイングに強さが増せば、打線の迫力も増すことだろう。新井コーチは先輩の井上打撃コーチと密に話し合いながら、大山、北條、中谷ら右打者にも「ショーハ」を提案していく考え。「甲子園は(浜風が有利に働きがちな)右打者が打たないといけないから」。若虎の引き出しを貪欲に増やしていく。【佐井陽介】




1軍野手が追い込まれて「ショーハ!」で力強いスイングするようになったら嬉しいわね





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