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 勝ったぞ!! 阪神・中谷将大外野手(26)が5日、広島戦(マツダ)の七回、代打逆転2ラン。4連敗中のチームを救う千金の一発を放った。

 「追い込まれた状況で、必死に食らいついた結果が最高のホームランになってくれてよかったです」

 1-2で迎えた七回2死一塁、節目の日米通算100勝目をかけて先発したメッセンジャーの代打で登場。フルカウントの7球目、143キロ高め直球にフルスイングするとライナーの打球が左翼ポールに直撃した。ベンチに戻ると、勝利投手の権利が残ったメッセンジャーからは笑顔でキックをお見舞いされる手荒い祝福を受けた。試合後のヒーローインタビューでは「自分はチャンスが少ないんで、このチャンスをつかんで結果を残すと思って打席に入った、結果を出せてよかった。何も考えずしっかり投手と勝負することを考えた。(ポール際の打球については)走っていてずっと切れないでくれと思っていた」と話した。

 悩める若き4番が勝利の扉を開いた。トンネルが長かった分、力強く両手をたたいた。左手を目いっぱい伸ばす。のどから手が出るほどほしかった「H」ランプだ。一回、大山が今季初の適時打を放ち、先制点をもたらした。

 「追い込まれてしまったが、何とか打ってランナーを返したいという思いだけでした。初回のチャンスで先制することができてよかったです」

 試合前打率・095(21打数2安打)。得点圏ではいまだ無安打と苦しんでいた。一回2死二塁。カウント2-2からの5球目、140キロカットボールに執念で食らいついた。最後は左手一本で中前に運び、開幕第2戦・3月30日のヤクルト戦(京セラ)の第2打席以来19打席ぶりの快音だ。昨季、15勝で最多勝&最高勝率でセ・リーグ2冠に輝いた大瀬良から貴重な先制点を奪った。四回には先頭で左前打。今季初のマルチ安打もマークした。

 4番の一打をおぜん立てしたのが鳥谷だ。「1番・遊撃」で今季初スタメン出場。2016年6月26日の広島戦(マツダ)以来の同起用に、リードオフマンとして応えた。大瀬良の146キロ直球を中前に弾きかえし、今季チーム初の先頭打者安打。大山の適時打で生還した。ここまでD3位・木浪聖也内野手(ホンダ)、北條に先発を譲ってきたが、貫禄の口火打。昨季は対大瀬良7打数無安打だったが、敵地でのひと振りで流れをもたらした。

 左足の薬指骨折で一時離脱した梅野もチームに合流し、いきなり先発マスク。「やるしかない。(痛みは)ゲームに出てどうか」と闘志を燃やしていたが、四回1死満塁の好機で痛恨の二ゴロ併殺。一塁に頭から滑り込む執念を見せた。東京ドームで巨人に3連敗したが、敵地マツダスタジアムに乗り込み、リーグ3連覇の広島相手に執念の逆転勝ち。連敗を「4」で止め、借金を1とした。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190405-00000594-sanspo-base 




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