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 阪神電鉄は27日、大阪市内の本社で仕事納めを行った。藤原崇起オーナー(67)は来季へ向けた漢字に「拓」を挙げた。チームとフロントが一体となり、05年を最後に14年連続で優勝を逃している現状を“開拓”することを期待した。

 「とにかく一つずつ、新しいものを築いていくために。また来年、そういう意味で選手一人一人が新しい境地を拓(ひら)いてもらう、ということになればうれしいですね」

 矢野監督就任1年目は、シーズン終盤に奇跡的な展開を見せた。最終戦までの6連勝で逆転CS進出。球団創設85周年となる来年へ、期待が膨らむ締めくくりを見せた。

 来季は史上初の開幕助っ人8人体制で臨む。チームとして経験を重ね、戦力も上積みした。「とにかく目指すのはチャンピオンフラッグであり、日本一でありますから。そのために3月のシーズン(開幕)まで一生懸命、鍛錬してもらいたいです」。新境地を切り拓く戦いに向けて、選手には万全の準備を求めた。

 フロントとしては、全面的なサポートを続けていく。矢野監督とは年明けに激励会を開催する予定も明かした。15年ぶりの優勝へつながる道は、一丸となって「拓」いていく。

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