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<阪神-ヤクルト>◇17日◇甲子園

阪神矢野燿大監督(51)が雨降る甲子園で、ドラフト2位の井上広大外野手(19)と大山による夢の本塁打王争いを語った。

17日のヤクルト戦は雨天中止。前日にプロ初安打初打点を記録した新人と、リーグ最多26本塁打の主砲の相乗効果について「将来2人でホームラン争いをしてくれたら」と発言した。報道陣を「話でかすぎる」と笑顔でけん制しつつ、虎党の楽しみを代弁。そのためには今の井上には1軍での経験と好打者の観察、勉強が必要だとした。

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ダブルキングへの夢が膨らんだ。午後2時の開始予定が遅れ、天候の回復を待ったものの、3時35分に中止。矢野監督は「子どもたちがぬれている姿を見たら申し訳ない」と残念がったが、雨に打たれた虎党もこの未来予想図を聞いたら心ほぐれるかもしれない。

「将来2人でホームラン争いをしてくれるようになってくれたら、球団にとってもファンにとってもそんな楽しみはない。それだけの素材ではある」

2人とは、前夜にプロ初安打初打点で甲子園デビューを飾った井上と、26本塁打でリーグ1位を走る大山。「さすがにまだそれは1本出たからって話でかすぎるやろ」。そう笑ってツッコんだが、全ては井上の1本から始まった話題。生え抜き大砲で将来アーチをかけ合う-。ファン心理をくすぐるビジョンだった。

もっとも高卒1年目に求めるのは結果ではなく、経験と学びだ。指揮官の言葉の端々にその教育方針がにじむ。「見るのも勉強。チームの悠輔(大山)を見るのもそうやし、他のチームの打者がどうしているとか。(ヤクルト)村上とかいい打者はいる。いろんなことにチャレンジして引き出しを増やしていくのが大事」「打ってくれたら最高やけど、そこ(経験、学び)が一番あいつにもチームにも必要なこと」。あくまでも未来予想図への初期段階。今後も「ずっと(1軍に)いることがあいつのためか分からへん。それはその時に判断していく」と冷静だった。2軍での「4番英才教育」にウエスタン・リーグ最多8本塁打で応える金の卵を、じっくり磨く。

その井上は前日から約100件の祝福の連絡が届き「もっと上のレベルを目指して活躍して、もっといろいろな人に、球場やテレビ越しで応援してもらえる選手になっていきたい」と心を新たにした。中止発表後は熊谷、小幡とともに雨の中待ってくれたファンにグラウンドを1周して手を振った。「ファンの方々からも『頑張れ』と言っていただいた。応援してもらえることに感謝して、しっかり頑張っていかなければいけない」。大器の片りんを見せた虎の希望は、まだまだ成長していく。【只松憲】




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@sptv_baseball カッコええ井上くん・・・陽川みたいだな🤗


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