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 「阪神秋季練習」(15日、甲子園球場)

 今シーズンを2位で終えた矢野阪神が15日、約2週間にわたる甲子園での秋季練習を開始した。北川新1軍打撃コーチがユニホーム姿で参加するなど新体制でのスタート。練習前に5分を超える訓示を行った井上新ヘッドコーチは「来年はみんなでもう一回、アマチュア野球に戻ろうや」と全員でテンションを上げ、声出しをすることでチームが一つになることを望んだ。

 再出発はくしくも因縁の日付から始まった。昨年オフからことあるごとに“予祝”として日本一を宣言していた矢野監督。「2020年11月15日、日本シリーズ第7戦、タイガースは日本一になりました!」。そう言い切っていた、その日が来季へ向けてのスタートとなった。

 練習前には「今日から新たに2021年が始まるという気持ちで」と選手に話し掛けた指揮官。「この練習で積極的な“いいミス”をすることが成長につながる。エラーしないが一番じゃなく積極的にチャレンジしていくことを一番でやっていこう」と引き続き“挑戦”をテーマに掲げていくことを強調した。

 この日は2軍打撃担当から昇格した北川新1軍打撃コーチも練習に参加するなど新体制の初日。1軍打撃担当から昇格した井上新ヘッドコーチは矢野監督の後を継ぎ、身ぶり手ぶりを交えながら5分を超える訓示で選手たちを鼓舞した。

 「来年はみんなでもう一回、アマチュア野球に戻ろうや!」。そう選手に呼び掛けた井上ヘッドがその意図を明かす。「もうちょっとやんちゃになってもいい。お利口さんばかりでは野球はやれないよというところを感じていた。『みんなで一つのチームになって頑張ろうぜ!』っていう時に、すかすなと」

 一部の選手だけではなく、全員参加でテンションを上げて声を出す。「みんなそういうふうな形で上げていく。それがエラーの削減にもつながると思う」。アマチュア野球時代のようなムードを作ることが緊張感を生み出すと持論を述べた。

 さらに新ヘッドは「キャプテンの糸原だけでなく、マイペースでおとなしめな近本、試合にずっと出てる悠輔、キャッチャーのリュウ、それから聖也。年齢的にも、それらの連中がテンション上げていかないと」と近本、大山、梅野、木浪の個人名を挙げ、チームを引っ張っていく役割を担うことを望んだ。

 2021年こそ結果が求められる矢野政権3年目。来季へ向けての秋季練習は、さらなる意識改革を求める新ヘッドのアツい大号令から始まった。




16日の日刊スポーツ大阪版1面。阪神が甲子園で秋季練習を開始。21年シーズンへの出発日。選手への訓示でゲキを飛ばしたのが来季からヘッドになる井上一樹打撃コーチ。3年連続で12球団ワーストの85失策を記録した猛虎再建には、野球少年のような元気と緊張感が必要だと熱血ワードを連発 pic.twitter.com/oGJc3I0PUU



萬屋のようにポジションを固定しないやり方は間違っています。 阪神井上コーチ再建手応え「毎日守備練習」一問一答  https://www.nikkansports.com/baseball/news/202011150001183.html  #スマートニュース


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