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 阪神は星稜高・奥川の外れ1位で岡山・創志学園高の西純矢投手(18)の交渉権を獲得。夏の甲子園で繰り出された“西ガッツ”を、プロの世界で再現する。

 西が世間の注目を集めたのは何と言っても、昨夏の甲子園での力投と派手なガッツポーズ。高野連からクレームが入り、その後は封印せざるをえなかったが、これには人知れぬ思いが込められていた。

 元岡山商大付属高野球部監督で現在は“さすらいの指導者”として活動、西をよく知る小山稔さん(69)は、本紙の取材に「(一昨年10月に45歳で急死した)父・雅和さんへの思いがあってのことなんです」と明かす。

 西は幼少の頃から雅和さんに「プロ野球選手になる」と誓っていた。それだけにショックは計り知れなかった。そこで長沢宏行監督が「空に向かって、天国で見守っているお父さんに頑張る姿を見せたら?」と助言。くだんのパフォーマンスが生まれたという。

 小山氏は「以前はふとしたときに“お山の大将”の一面があらわになった。気持ちや調子が落ちれば、ヘルメットを蹴ったり、励ましにきた仲間の手をふりほどいたり…」。だが、注目度が上がると「自然とそういう立ち振る舞いが消えた。プロで活躍するにはそれじゃあダメだと悟ったんだと思う」とうなずく。

 小山氏は倉敷工の左腕エースとして1967、68年に春夏連続出場し甲子園通算7勝をマーク。社会人・河合楽器で5年プレーした後は、地元でスポーツ用品店を立ち上げて人脈を広げ、高校野球の指導者に就いた。佐々木誠(元ダイエー、西武)、水本勝己広島2軍監督らは教え子。西には「おじいさんの代で親戚の西勇輝投手もいる。頑張ってほしいね」とエールを送る。

 一方、自身もガッツポーズでファンを魅了する阪神・矢野燿大監督(50)は「そういう(派手な)プレーを見たい阪神ファンは多いと思う。西くんらしく思い切って、甲子園のマウンドで暴れてくれたらいい」とうなずいた。

 「重圧は一切ない。(ファンを)喜ばせられる投球ができたら」と気を引き締めた西。“闘将”星野仙一元監督の出身地・岡山から現れた熱血漢が、猛虎軍団の一員としてチームを鼓舞する。(山戸英州)



西ガッツが楽しみ pic.twitter.com/kn68t3oeaN



西くんガッツタオルはよ作ろ✊ pic.twitter.com/30albYDBz8






ラミちゃん森くんのゲッツvs矢野さん西くんのガッツ



西はどんどんガッツポしたらええねん!何せうちは監督が1番ガッツポするんだから(笑)


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