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 山崎康晃が走者を2人出したところで、筆者はチャンネルを変えてしまった。

 7月26日のDeNA-広島戦。DeNAファンではないのだが、山崎康晃が今季3度目のセーブ失敗(ブロウンセーブ)しそうなのを見るのが忍びなかったのだ。

 筆者は「クローザー」に特別の思い入れがある。

 毎度毎度ヒリヒリした状況で投げるクローザーはプロ野球の「華」ではあるが、一瞬のためらい、ミスで、勝利寸前の舞台があっという間に暗転するという、極めてリスキーな仕事でもある。

 だから、チームによらずクローザーには悲壮感が漂っている。その姿を見て、ついつい応援してしまう。

初の牽制球から何かがおかしい。
 山崎康晃は当代随一のクローザーではあるが、今季は26日を含めてすでに3回もブロウンセーブを記録している。

 今年の山崎がちょっとおかしいと思ったのは、6月27日の横浜スタジアムの阪神戦だった。6-5で迎えた9回裏、マウンドに上がった山崎は、二死からマルテを歩かせた。阪神が植田海を代走に送ると、ここで2球続けて牽制球。山崎といえば「プロ入り以来一度も牽制をしたことがない投手」だったはずだ。

 え? と思っているうちに植田が盗塁。微妙なタイミングだったがセーフとなる。大山悠輔も歩かせて、サンズに逆転3ランを打たれた。このときは、ラミレス監督の指示で木塚コーチがマウンドに行って山崎に「走者に気を付けるように」といったことが、異例の牽制に結び付いたという。

 そこから4連続セーブを記録したものの、7月19日の横浜スタジアムでの巨人戦、3-2のスコアで9回にマウンドに上がった山崎は、坂本勇人と丸佳浩に2本の内野安打を許し、同点に追いつかれた段階で降板。替わった国吉佑樹が2ランを打たれて、山崎に黒星が付いた。

 クローザーに最後まで投げさせなかったラミレス監督に批判が集まったが、指揮官の信頼が揺らいでいることを感じさせた。

12度の登板で8度は無失点だが。
 そして7月26日。横浜スタジアムの広島戦は先発・平良拳太郎の好投で、7回まで6-0の楽勝ムードだったが、中継ぎがあっという間に失点して6-5で最終回を迎える。ここで安打と四球で無死一・二塁とされ、鈴木誠也のセンターフェンス直撃の安打で同点。ラミレス監督は続投させたが、結果は会澤翼に満塁本塁打を打たれてしまった。

 山崎は今季12度目の登板。このうち8度は無失点に抑え、リーグ最多の6セーブ、1ホールドを上げている。しかし3度の救援失敗によって、クローザー失格の烙印を押されかねないピンチに立たされてしまった。厳しい商売だ。

 前年から気になっていたのは、ある指標の悪化だ。

 FIP(Fielding Independent Pitching)という、セイバーメトリクスの指標である。「運の所産」とされる「本塁打以外の被安打」の要素を取り除いた、投手の「真の実力」の数値とされる。

 この数字が防御率より良い投手は、運に恵まれていない可能性があるとされる。逆に防御率より悪い投手は、たとえ好成績でも「運の所産」だとされる。

 そしてFIPが防御率より悪い投手は、運によって成績が上がっていると考えられるので、いずれ防御率も悪化すると考えられている。

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山崎康晃と藤川球児は立ち直れるか。クローザー受難を示す、ある数値。  https://number.bunshun.jp/articles/-/844445  #プロ野球 長年の疲労度も、あるのだろうけど やすあきは、明らかに体型変わりすぎ……



増田とかいうNo.1クローザー #seibulions 山崎康晃と藤川球児は立ち直れるか。クローザー受難を示す、ある数値。  https://number.bunshun.jp/articles/-/844445  #プロ野球


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