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<DeNA7-7阪神>◇8日◇横浜

沈痛ムードを引きずらない。阪神大山悠輔内野手(25)がプロ初の満塁弾でチーム全体を生き返らせた。1回表1死満塁、2ボール1ストライク。浮足立ったDeNAルーキー左腕坂本の失投を見逃さなかった。外角高め146キロを逆らわず、それでいて強くたたき、右翼フェンスをギリギリでオーバーさせた。ホームベース上で走者3人に出迎えられる。仲間の祝福に、思わず白い歯がこぼれた。

「昨日は昨日、今日は今日と、結果が良くても悪くても1日1日切り替えて試合に臨んでいる。また新しい気持ちで打席に入りました」。チームは前夜、首位巨人を相手に痛恨の惜敗を喫していた。自身も4打数無安打で最後の打者に。宿敵との本拠地カードで一気に差を詰めるはずが、1勝2敗で今季最大の8・5ゲーム差をつけられていた。ダメージを食らった状態で一夜明けて横浜入り。重苦しい雰囲気を一気に吹き飛ばす意味でも、価値ある先制満塁弾となった。

「詰まりOK!」

それが合言葉だ。秋季キャンプ、春季キャンプから熱心に指導を受け続ける新井打撃コーチとのイメージを体現できた。昨季までは前でさばこうとした結果、変化球にバットが回るケースも少なくなかった。今季はミートポイントを昨季より捕手側に置き、ボールをより引きつける打撃に改良中。この日も右翼方向に1発を決め、「日々、取り組んでいることが、いいスイングにつながっている。それが今日の逆方向への打球につながった」と納得した。

初回に自己記録を更新する16号。そこで満足しない。4点リードの3回2死一塁。今度は真ん中スライダーを再び引きつけ、バックスクリーン左にチーム単独トップとなる17号2ランを届かせた。2打席連発は19年4月18日ヤクルト戦以来。これでセ・リーグ本塁打王争いトップの巨人岡本に2本差まで迫った。現在、120試合シーズンでも30発ペース。痛い引き分けを喫した一戦。大山がかけた2つのアーチは希望の光だ。【佐井陽介】




大山君の16号満塁弾(プロ初) 17号2ラン。 そしてサンズさんの16号ソロ。 2人の主砲が叩き出した一挙7得点。 これによりルーキーの坂本裕哉君は見事KOとした。 初物に弱いとされる姿を浜スタで晒さなかったのはこれ以上讀賣に離されたくない!という気迫を感じた。 そこは間違いなく良かった‼️ pic.twitter.com/M16kLqx4Hh



大山くんのプロ初満塁ホームランは熱盛やろー!! 勝ってたらのせてもらえたのかなー #阪神タイガース


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