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 ◇セ・リーグ 阪神5-9ヤクルト(2020年7月15日 甲子園)

 阪神のジャスティン・ボーア内野手(32)が15日のヤクルト戦で5カード連続の5号を放った。2点劣勢の7回に右中間へ。初めて直球を本塁打にした。セ・リーグ5球団制覇弾を含む2度目の猛打賞で、ついに打率3割を突破。開幕4戦目までの打率・000から劇的な上昇曲線を描いた。一日で最下位へ再転落しても、逆襲の希望はある。

 今の猛虎にボーアは欠かせない存在だ。2点を勝ち越された直後の7回。1死から梅野の初球149キロ直球を強振で捉えた打球はきれいな放物線を描いて右中間席に着弾した。 

 「いい感触だったよ。勝つためにもっと打ちたいし、今日は負けてしまったけど、切り替えて勝ちにつながるような打撃がしたいね」

 滞空時間の長い豪快な一撃は敗戦の中に光明を与えた。11日のDeNA戦以来、3試合、15打席ぶりの5号は初めて直球を仕留めた一発となった。有観客では初めてとなるファイアボールも披露し、8回の守備に就く際にはボーアコールが湧き起こった。これで5カード連続本塁打。早くもセ・リーグ5球団を制覇し、自慢のパワーを見せつけた。

 序盤から流れに乗っていた。2回1死無走者ではイノーアの真ん中直球を右前打。6回先頭でも直球を中前に運んだ。4日の広島戦以来、今季2度目の猛打賞で打率・309まで上昇。開幕から20試合目にして初めての大台に乗せた。

 打率以外でも5本塁打、12打点、21安打とチーム4冠で、助っ人としての役割を果たしている。開幕から18打席連続無安打の頃の姿は今ではみじんも感じられない。矢野監督も「慣れてきている。落ち着きというか、リズムが出てきている」と改めて信頼を寄せた。

 試合前練習でも無理に引っ張らずに、中堅から逆方向への当たりを連発していた。練習が終わると井上打撃コーチのもとに駆け寄り、自らアドバイスをもらう光景からも強い向上心がうかがえる。「(対戦が)2巡目に入ってきて投手に慣れてきた部分もある。情報も入ってきているので」。逆方向の意識が好調を導いているのかもしれない。

 空砲に終わっても「バースの再来」と言われる破壊力は示した。「(次は)勝てるように頑張るだけだよ」。気持ちを切り替え、前だけを見据えた。さらなる上昇へ、ボーアの勢いはこんなものでは収まらない。(長谷川 凡記)




ボーア曲線すげえ。なんだ打ってるじゃん。 https://news.yahoo.co.jp/articles/ab3fb3251b36aadaf5fdf796e8ae49241f6dd91d 



ボーアがここまで、バース曲線を描いている 巨人と当たるひと月後、どうなってるかな?


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