「練習試合、広島8-1阪神」(9日、マツダスタジアム)
正遊撃手争いは開幕後も続く。阪神・北條が唯一の得点となる適時打を放ってアピール。木浪は途中出場で1打数無安打ながら、練習試合では攻守で成長を見せてきた。開幕までの練習試合は残り5試合。矢野監督は2人に白黒をつけず、開幕後も併用していく考えを明らかにした。
「(相手投手の)右左に関係なく、使い切りたいんだけど。本当に力の差がはっきりあるかと言うと、ないんでね。そういうところでどうしても(相手投手の)右左で分けて使うということになってしまってんのよ。シーズンに入っても、そういう判断の中でやっていくしかないんかな」
調子を確認しながらにはなるが、開幕後も相手の先発が右投手なら左打者の木浪、左投手なら右打者の北條を起用する形に落ち着くことになりそうだ。
指揮官が決断しきれないほど激しいショート争い。この日は北條が魅せた。六回1死一塁。高橋樹の直球をコンパクトなスイングで捉えて、左翼線へライナーを運んだ。
4試合連続安打となる適時二塁打に「ファーストストライクからどんどんいこうという気持ちの中で、冷静に一発で仕留めることができました」。7日・ソフトバンク戦での決勝2ランに続き、存在感を示した。
井上打撃コーチは「就任してから見ている中で『あっはー、こいつすげえな』と思うくらい、人より2倍も3倍も振るような選手ですから。結果が出て当然だよね、という生活を送っている」と活躍に目を細めた。
木浪の奮闘も評価している同コーチは、期待を込めて続けた。
「2人の相乗効果はすごく頼もしい。監督も1番いい悩みだろうし」
ゴールが見えない遊撃手争いが、チーム力を底上げしていることは間違いない。
阪神・矢野監督「力の差ない」今季遊撃は木浪、北條併用で https://www.daily.co.jp/tigers/2020/06/10/0013411345.shtml …
おお!とりあえずは、併用明言。