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<球論>

元中日監督で日刊スポーツ評論家の山田久志氏(71)が、今年もオフ企画の『球論』で健筆を振るいます。阪急で通算284勝を挙げた最強サブマリン、09年WBC投手コーチで世界一を遂げたレジェンド。球界きっての論客が野球界の話題を掘り下げます。第1回は「虎にマサ効果はあるのか?」です。【取材・構成=寺尾博和編集委員】

ラグビー人気もあってかプロ野球界はトピックに寂しさを感じるね。阪神では秋季キャンプで臨時コーチを務めた山本昌が話題を振りまいた。

マサと名球会の野球教室で一緒になる機会があった。藤浪の話題になって、彼は3つのことだけを強調しましたと言ってたね。

確か「手首の角度」「右肘の上げ方」「始動していくタイミング」の3点だと。マサもタイミングの取り方が独特だったからね。

珍しいのは、阪神がまったくコーチ経験のない人材を招いたことだ。臨時コーチというと、中西太さん、山内一弘さんら、「その道のプロ」「教え魔」みたいな人の名前が浮かぶ。

その意味からも、メディアも、教えられるほうも新鮮だっただろう。中日時代のマサを知る私としても、いかなる指導をするのか興味深かった。

私は中日監督の仙さん(故星野仙一氏)から投手コーチに招かれた1999年にリーグ優勝したが、その年の主力投手がマサだった。

仙さんは特にマサに厳しかった。「ヤマっ、マサを連れてこい!」「監督、勘弁してやってください」といったやりとりが何度もあった。

ただ仙さんがうまかったのは、マサと今中を巧みに競わせるんだ。その後は野口と川上を競争させた。どっちがエースや? って新聞記者にあおらしてムードを作った。

私のやり方も、マサを“特別扱い”するつもりはなかった。常に練習は若手と一緒、もともとが投げ込み派で、よく投げ、よく走ったのが、長持ちにつながったんじゃないかな。

少しだけ阪神の投手について「山田の考え」を述べたい。高橋遥は触っちゃダメ。フォームは今のままでいい。おなかの力が弱いから体幹を鍛えながらスタミナさえつけば好投手になる。

一方藤浪は、その逆。1度、バラバラにすることだ。春季キャンプになると本来のコーチが開幕から逆算したスケジュールに乗せるから、なかなか改造とはいかないが、それでも高橋遥とは指導の方法を変えるべきだろうね。

わたしもオリックスの臨時コーチを続けてきたが、自身が気付いた要点はヘッドコーチの高山をはじめ、投手、バッテリーコーチを通じて選手に伝わるように心掛けている。

1つだけ。「臨時」とはいえ、それを受けたからには責任をもつこと。少なからずマサを知ってる者とすれば、プラスになっても、マイナスになる材料はないとみている。




一方藤浪は、その逆。1度バラバラにすることだ。春季キャンプになると本来のコーチが開幕から逆算したスケジュールに乗せるからなかなか改造とはいかないが、それでも高橋遥人とは指導の方法を変えるべきだろうね。by山田久志 #日刊スポーツ 取り敢えず昌やんを信じていかな 晋ちゃん!ファイト! pic.twitter.com/83dxFtooWC



遥人はフォームを弄るな、体幹を鍛えてスタミナつけさせる。 藤浪は、1度バラバラにすること。 さすが久志さん、よく見てますね。  https://twitter.com/mouko_in_fukui/status/1203486237174030336 


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