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 プロ野球は19日、臨時実行委員会を開き、巨人とソフトバンクが対戦する「SMBC 日本シリーズ2020」(21日開幕)の全試合で指名打者(DH)制を採用すると決めた。新型コロナウイルスの影響に伴う投手の負担軽減目的でソフトバンクが提案し、今季限りの特例として承認された。全試合DHは阪神と西武が対戦した1985年以来2度目。巨人は“相手の土俵”に立っての試合となるが、原辰徳監督(62)は野球界のさらなる発展につながるとして受け入れた。

 普通に考えれば、DH制の全戦採用は戦い慣れているソフトバンクが有利だ。過去の日本シリーズでは投手のバントを含む打撃が流れを大きく変えたことが何度もあった。当然、普段から打席に立つ巨人の投手の方が“仕事”をする確率は高かった。投手が9番に入れば、どこからでも点が取れるソフトバンク打線に切れ目をつくることができた。

 だが、セのチームもDHを有効活用すれば大きなプラスになる。実際に85年の阪神にとって全戦DH制は渡りに船だった。当時は1番・真弓とバース、掛布、岡田のクリーンアップをつなぐ2番打者として、いぶし銀の弘田さんは最適だった。だが、当時36歳の弘田さんは守備力が衰えており、シーズン後半は北村や吉竹が「2番・中堅」での先発出場が増えていた。吉田監督は守備から攻撃のリズムをつくるのを信条としていたからだ。それがDH制の採用で「2番・弘田」が復活。守備力もキープしたまま最強打線が完成した。

 巨人にとっては、故障明けの亀井というカードが使いやすくなる。若い選手が多いだけに、経験豊富な亀井が打線に加われば、大きなアクセントとなる。DHと捕手を絡めるのも手だ。周東の足を止めるため強肩の岸田に先発マスクを任せ、大城をDHで起用してもいい。西武時代からソフトバンク打線を熟知する炭谷をスタメンで使ってもいい。DH制で、いかにチーム力を補完するか。百戦錬磨の原監督の腕の見せどころとなる。(阪神レジェンド・テラー、スポーツ報知評論家)

 ◆1985年の阪神の日本シリーズ バースが第1戦、第2戦と決勝弾で2連勝。第3戦、第4戦を落としたが、第5戦は掛布の決勝3ランで王手。第6戦も掛布のダメ押し2ランなどで西武を倒し、球団史上唯一の日本一に輝いた。DHは2番・弘田が6試合フルイニング出場した。




【掛布論】日本シリーズ全戦DH制、戦い慣れソフトバンク有利 巨人は岸田先発マスクで大城起用も…85年DH制阪神優勝(スポーツ報知) #Yahooニュース  https://news.yahoo.co.jp/articles/afb30e86c1dbcf624d4e4e9a9be4340653f1bfc3  メリット同感🙆‍♂️ 今年はチャレンジャー意識全開で戦う原采配の、奇策の1つで有効活用するニオイがぷんぷんと👃



【掛布論】日本シリーズ全戦DH制、戦い慣れソフトバンク有利 巨人は岸田先発マスクで大城起用も…85年DH制阪神優勝 : スポーツ報知 DH亀井なら京セラ亀井舐めるなよ 京セラ亀井は神だから  https://hochi.news/articles/20201119-OHT1T50233.html 


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