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 (セ・リーグ、阪神3-1広島、16回戦、阪神9勝5敗2分け、12日、甲子園)

 悔しさ晴らした!! 2位の阪神は広島戦に3-1で勝利し、3連勝で今季最多タイの貯金3とした。一回に大山悠輔内野手(25)が先制&決勝の3ラン。前日は好機で凡退していたが、矢野燿大監督(51)からのハッパに見事に応えた。13日も勝って、15日からの首位巨人との3連戦(東京ドーム)に弾みをつける。

 青空にきれいな放物線が映えた。こだまする大歓声に押され、白球がバックスクリーンへ吸い込まれる。甲子園では今季初のデーゲーム。大山が太陽に照らされたダイヤモンドを踏みしめた。

 「毎日毎日(のように)悔しい思いばかりしているので、何とか打ってやろうと。とにかく『(フェンスを)越えてくれ』と思って走っていました。本塁打になってくれてよかった」

 一回2死一、二塁の好機で遠藤の142キロを振り切った。打球は飛びついた中堅・長野のグラブを越えスタンドイン。殊勲の一撃に胸を張った。

 「監督の言葉はいろいろあると思いますけど、僕は僕でそのときに自分のやるべきことをしっかりやるだけです」

 前日11日は好機で併殺に倒れるなど3打数無安打。チームは勝利したが試合後、矢野監督から名指しされ「結果で見せていくのがプロ」とゲキを飛ばされた。期待が大きいからこそ、求められるものも多い。

 「昨日の分を取り返すというよりも、昨日は昨日、きょうはきょうという思いでやっている。昨日の反省はして、気持ちを新たにして」。いつまでも悔しさを引きずらないのが信条。気持ちを切り替え「きょうは自分が先制打を打つという気持ちだった」と“一発回答”で応えた。

 これでサンズに並んでチームトップタイの18本塁打。チーム内で繰り広げる“ホームランダービー”は相乗効果をもたらしている。2人は打撃理論について話し合うこともしばしば。S砲の相手の配球を読み解く頭脳、そしてセ・リーグトップの得点圏打率を誇る勝負強さ。目の前には最高のお手本がいる。「昨日の自分よりも成長した姿を一日一日積み重ねていく。対戦相手、そして自分自身に勝てるように毎日やっています」。阪神では2017年の中谷以来となる20発は目前だ。

 矢野監督は「ああいう場面で打つバッターに(なってほしい)。そしてもっともっと打てるバッターだと思うので、これからもランナーを置いたときにこそ、かえせるバッティングをしてもらいたい」と期待。すぐさま「(13日の広島戦も)チームとして勝って、ジャイアンツ戦にいけるように全力で戦います」と15日から始まる巨人との3連戦を見据えた。今季一度も勝っていない敵地・東京ドームに勢いをつけて乗り込むためにも、ここで流れを止めるわけにはいかない。大山も力を込めた。

 「まだまだだと思っているので、勝利に貢献できる一打を増やしていきたい。また明日からも頑張ります!」

 4連勝でいざ首位追い上げへ。背番号3のバットが再び快音を残す。(原田遼太郎)




大山、本当によくやってると思う😊 大山の評価が低すぎると思ってるのは自分だけではないと思う😑 毎日悔しい思いしてるんだって〰️ ありがとう大山、これからも期待してるよ~✨✨✨ https://t.co/oBzLHlDjAs



大山「毎日悔しい思いをしている」「昨日の自分よりも成長した姿を一日一日積み重ねていく。対戦相手、そして自分自身に勝てるように毎日やっています」 残念ながら高山北條、その他鳴尾浜の奴らとは意識から違うんだよなあ。


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