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 ◇オープン戦 阪神6―4オリックス(2020年3月15日 京セラドーム大阪)

 阪神が「矢野イズム」を見せつけ、オープン戦4連勝フィニッシュを飾った。矢野監督が2軍監督時代から浸透させてきた足を絡めた「超積極的野球」を最終戦でも展開。3、4回の得点は常に先を狙う走塁でもぎ取り、就任2年目のチームの成長を強調した。

 「やっぱりウチのいい部分でもあると思うんでね。盗塁が付かない場面でも、一個でも前に進むという気持ちを常に持ってチームでやりきっているんで。これは今季もずっと大事にやっていきたい」

 まずは3点を追う3回の攻撃だ。先頭の陽川が遊失で出塁。1死から小野寺も三失で出て一、三塁となると、重盗を仕掛けた。田嶋の一塁けん制で小野寺が飛び出し、一、二塁間で挟まれている間に三走・陽川も思い切ってスタート。相手の連係プレーが乱れる間に本塁を陥れた。

 「送球もちょっと高かったからセーフになった部分はあるけど、いいタイミングで、やれることをしっかりやった走塁だと思う」

 無安打で奪った1点は相手のミスのおかげでも、何か仕掛けてくるという姿勢がプレッシャーをかけたのも事実。オープン戦の盗塁企図数は昨年17試合で19に対し、今季12試合で21と割合が大きく増えた。4回も、先頭で中前打した近本が二盗と暴投で三塁まで進み、原口の三ゴロが野選を誘い生還した。

 今の1軍には島田、熊谷、植田ら矢野監督が2軍時代から指導してきた俊足がそろう。延期により、開幕1軍争いはこれから本格化するが、どの選手が出ても相手を引っかき回すような攻撃は可能だ。

 「チームとしてはいい締めくくりができたというのはもちろんある。競争して全体のレベルが上がって来ているという手応えは、感じています」

 オープン戦は7勝3敗2分けで12球団3位。5勝11敗1分けで11位だった昨季より大きく成績を伸ばした。例年とは意味合いが違う節目でも、開幕がいつに決まっても好発進できる態勢は整っている。 (山添 晴治)




16日付大阪本社最終版1面です。 阪神がオープン戦ラストゲームのオリックス戦で逆転勝ちを飾り、4連勝締めを決めた。12試合7勝3敗2分けは12球団中3位、セ・リーグ内ではトップの好成績だ。悲願の日本一を目指し、今後は異例の練習試合期間で仕上げていく。 #大阪1面 #阪神  https://www.nikkansports.com/baseball/news/202003150000868.html  pic.twitter.com/gAVeqFeSO6



@NikkanNaruohama まぁ良い流れだね? 練習試合わね?


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