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 (練習試合、阪神3-2広島、2日、甲子園)阪神・青柳晃洋投手(26)が2日、広島戦(甲子園)との練習試合に先発し、4回無失点と好投。開幕2カード目の初戦となる23日のヤクルト戦(神宮)の先発が決定的となった。19日の開幕投手(対巨人、東京ドーム)に内定している西勇輝投手(29)とともに、先発ローテーションの軸として虎を引っ張る。矢野燿大監督(51)は練習試合再開初戦を白星で飾り、笑顔をみせた。

 直球も変化球もキレキレだった。青柳が変幻自在の投球で、ベストオーダーを組んだ広島打線に的を絞らせなかった。

 「全体的にやりたいことができたので、すごく良かったと思います」

 一回は三者凡退。三回は1死から野間に死球、続く会沢にストレートの四球で歩かせたが、ここから崩れなかった。田中広を内角低めのシンカーで空振り三振、続く菊池涼を一ゴロに仕留めた。四回2死一、三塁では、メヒアを内角低めの変化球で空振り三振。ピンチにも動じず、マウンド上で胸を張った。

 「キャンプで練習していたカットボールやシンカーを有効的に使えて、シーズンでも使えるボールになったと手応えを感じました」

 4年目の昨季、開幕から初めて先発ローテ入り。25試合に登板し、9勝9敗、防御率3・14の成績を残し、初めて規定投球回に到達した。「もう1段階、上のレベルに行きたい」。昨秋、春季キャンプで山本昌臨時コーチ直伝のシンカーの習得に“全力投球”。一つの球種を増やしたことで投球の幅が広がった。

 今季実戦8試合で防御率1・95を誇る。次回は9日の広島戦(マツダ)に登板予定で、その後も火曜日にマウンドに立つ見込み。開幕2カード目の頭となる23日のヤクルト戦での先発が決定的となった。

 西勇が開幕投手に決定している先発ローテは、ここにきて不安要素が出てきている。ローテの軸として期待された高橋がコンデション不良で2軍調整中。藤浪は5月28日の練習に遅刻し、無期限の2軍降格。ともに開幕ローテ入りは絶望的だ。そんな中で光る青柳の安定感。矢野監督は「いろんなことにチャレンジしていって、ここまでこられたのは、あいつの成長。(先発の)軸になってくれたら最高かなと思います」と目尻を下げた。

 「次は、もう少し球数を少なくして、長いイニングを投げられるようにしていきたい」

 青柳に満足している様子はない。結果オーライで抑えるだけではダメ。先発の軸として、より完ぺきを追求する。(三木建次)




やっぱり、今日の練習試合では主力右腕の二人。 守屋と青柳が昨年からのレベルアップと開幕ズレでの調整不良等を感じない安定感を見せてくれて安心したし心強いわね


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