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 「広島1-5阪神」(9日、マツダスタジアム)

 これぞ4番のバッティングやで!!阪神は大山悠輔内野手(25)が3年連続の2桁本塁打となる10号ソロを含む、3安打2打点の大暴れ。全安打が先制、勝ち越し、ダメ押しに直結し、チームを連敗阻止へ導いた。この日は構えた際に、頭上でバットのヘッドをクルクル回しながらタイミングを取る打法にアレンジ。14打席連続無安打の不振から、鮮やかに復活を遂げた。

 前夜までの嫌な流れを4番が断った。同一カード3連敗阻止へ、ムードを変えたのは大山のバットだ。決勝打を含む3安打2打点と主軸の役割を果たし、今季3度目の2試合連続本塁打-。試した新打法で復活の兆しを見せた背番号3がマツダの主役に君臨した。

 「勝ったことが一番。本当にチームの流れが良くなかったですけど、流れが変わるというか、そういう大事な仕事ができたと思う」

 打った瞬間、大山は確信した。1点リードの八回2死走者なしで迎えた第4打席。追加点がほしい場面で一岡が投じた初球、123キロスライダーを完璧に捉え、左翼席へたたきこんだ。3年連続2ケタ本塁打となるダメ押しの10号ソロ。今季広島戦では6発目と好相性を発揮する。

 構えた際、頭上でバットのヘッドをクルクルと回しながらタイミングを取るフォームをこの日初めて試した。これがピタリとハマり、二回の第1打席は遠藤から先制の起点となる左中間二塁打。同点の三回2死三塁の第2打席では、浮いたカーブを捉えた。前進してきた左翼・長野も、鋭い打球に捕球できず決勝の適時三塁打。3安打すべてが得点に結びつき、これぞ4番のバッティングだ。

 5日の巨人戦の第1打席から7日・広島戦まで14打席無安打と極度の打撃不振に陥った。8日の試合前に矢野監督や井上、新井両打撃コーチが指導。第1打席に大瀬良から9号ソロを放ち、この日は試行錯誤を続ける中でチョイスした新打法で好結果を残した。

 助言を送った矢野監督も安どの表情だ。「スイングの形も良くなっている。(新打法も)本人も何かこういう形というのは練習でやって試合で確認というかね。まだまだシーズンが続くんで(打撃の)波を小さくしてやってくれたら」

 ただ大山は視線を10日から始まるDeNA3連戦(横浜)に向ける。「出ている以上はタイガースの代表として出ている。3年連続(2桁)本塁打だろうが打てる所で打てないと意味がないんで、しっかり頑張ります」。輝きを取り戻しつつある大山のバットが、真夏の反攻に欠かせない。




ベテラン糸井、福留がそろって不調続きの中、 四番大山、二・三・本塁打で猛打賞と打撃復活! 3タテ阻止してハマスタへ https://t.co/jn1svGEkQy



大山復活ですな👏👏👏


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