(セ・リーグ、DeNA3-8阪神、4回戦、2勝2敗、23日、横浜)地元・横浜での声援に背中を押されながら、威力のある球をリズムよく投げ込んだ。中5日で先発した青柳が6回1/3を投げ、5安打3失点(自責2)。今季4試合目の登板にして待望の初白星を手にし、笑顔がはじけた。
「勝ったのはうれしいですし、いつも通りやればいつか勝てるよと(福原コーチに)いわれていたので、いつも通りやって勝ちがついてよかったなと思う」
走者を出しても、凡打の山を築いた。一回、1死一塁でロペスを143キロの直球でつまらせて遊ゴロ併殺に料理。四回には先頭の神里に中前打を打たれたが、ソトを外角低めのツーシームでまたも遊ゴロ併殺に打ち取り、ピンチの芽を摘んだ。
阪神での1人の投手による1試合4併殺は、2008年3月30日の横浜戦(京セラ)で福原忍(現投手コーチ)が奪って以来球団タイ記録。「ゴロを打たせて、シングル(ヒット)はしようがないというのは去年、矢野さんから教わってきたことだったので」と確かな成長に胸を張った。 前回対戦した10日のDeNA戦(甲子園)では、6回を6安打1失点と好投も、打線の援護に恵まれず、2敗目を喫していた。前回登板の17日のヤクルト戦(神宮)でも7回5安打無失点で勝ち投手の権利を持ったままマウンドを降りたが、中継ぎ陣が打ち込まれ、今季初勝利は幻となっていた。
「勝ったのはうれしいですし、いつも通りやればいつか勝てるよと(福原コーチに)いわれていたので、いつも通りやって勝ちがついてよかったなと思う」
走者を出しても、凡打の山を築いた。一回、1死一塁でロペスを143キロの直球でつまらせて遊ゴロ併殺に料理。四回には先頭の神里に中前打を打たれたが、ソトを外角低めのツーシームでまたも遊ゴロ併殺に打ち取り、ピンチの芽を摘んだ。
阪神での1人の投手による1試合4併殺は、2008年3月30日の横浜戦(京セラ)で福原忍(現投手コーチ)が奪って以来球団タイ記録。「ゴロを打たせて、シングル(ヒット)はしようがないというのは去年、矢野さんから教わってきたことだったので」と確かな成長に胸を張った。 前回対戦した10日のDeNA戦(甲子園)では、6回を6安打1失点と好投も、打線の援護に恵まれず、2敗目を喫していた。前回登板の17日のヤクルト戦(神宮)でも7回5安打無失点で勝ち投手の権利を持ったままマウンドを降りたが、中継ぎ陣が打ち込まれ、今季初勝利は幻となっていた。
横浜スタジアムでの登板は、プロ入り後2度目。横浜出身で地元での今季初勝利に「横浜で勝ちがついたのはうれしい」と思わず笑みを浮かべた。
好投の背景には、類いまれなる集中力があった。春季キャンプを打ち上げ、沖縄から飛行機で移動する際、スマホで偶然、漫画『ちはやふる』を見つけて読んだ。「1巻から3巻までしか無料で読めなかったので、帰ってすぐに全巻まとめて買いました。41巻まで一気に読みましたよ」。競技かるたに熱中し、勝利を目指して努力するヒロインに自分を重ねながら、シーズンに向けて鍛錬を積んできた。
「僕が僕が、というよりチームが勝てるように。任せられた試合で先発として仕事がこなせるようにやっていきたい」
自分の結果よりも、あくまでチームの勝利が第一優先。誰よりも虎を思う男がこれからも勝利へと導く。 (織原祥平)
https://www.sanspo.com/baseball/news/20190424/tig19042405040007-n1.html