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 阪神は7日、本拠地・甲子園の今季初戦だった巨人戦が雨天中止となった。矢野燿大監督(51)は仕切り直しとなる8日・巨人戦を前に、大山悠輔内野手(25)に一層の奮起を促した。マルテの負傷で出番が増えている中、そのマルテや調子を上げているボーアを圧倒する成績を期待。昨季の開幕4番の主砲返り咲きを願った。

 甲子園の上空を覆った雨雲は、過ぎ去る気配すらなかった。本拠地開幕戦は、午後3時45分に早々と中止が決定。矢野監督は「もちろん残念。プラスの部分はプラスに捉えて、明日からまたやっていきたい」。恨めしそうに雨空を見上げた。

 8日にスイッチを入れ直すことになるが、2試合連続の中止はメリットも大きい。野手は本拠地に戻って早速、早出特打を行うなど練習量を確保。今後は5カード連続のホームゲームでリズムをつかみ、打線は本来の姿を取り戻す調整を進めていく。指揮官は浮上へのポイントとなる打線の中で、上り調子の大山に期待を寄せた。

 「去年も1年間、出るというところで、あいつの中のステージが上がった部分はあると思う。ここから本当に(ライバルを)押しのけていく選手になるというのは、本物(のレギュラー)だと思うんでね。そういうモノを期待しています」

 大山は昨季は開幕4番を担い、自身初の全試合出場を果たした。今年のオープン戦では首位打者にも輝いた。だが、マルテも好調だったため、開幕スタメンは逃した。出場機会を得ようと左翼などにも挑戦。新たな可能性を探っていた。

 出場機会を待つ中、「4番・三塁」を担っていたマルテが4日・広島戦で左ふくらはぎの張りを訴えて、5日・同戦を欠場した。大山は代わって「4番・三塁」で出場。2試合連続弾を含む2安打3打点を記録した。

 限られたチャンスで結果を残した姿は、矢野監督の目に頼もしく映った。同戦後には「4番に置いても遜色ない」と今後への高い期待を明かしていた。

 現時点で「4番・三塁」が有力視されるマルテは8日・巨人戦の出場は微妙な状況。仮に助っ人が復帰しても、大山は左翼などで先発する可能性はある。

 矢野監督は就任以降、生え抜きの4番育成を理想に掲げてきた。その筆頭が大山だった。「まだまだポテンシャルを持っている選手なんで」。マルテやボーアも退ける圧倒的な姿を待っている。




矢野監督の期待も日増しに上がっています。 大山よ、マルテやボーアから4番奪え!阪神・矢野監督「期待しています」/阪神タイガース/デイリースポーツ online  https://www.daily.co.jp/tigers/2020/07/08/0013490120.shtml  @Daily_Onlineより



阪神・大山よ、外国人トリオから中軸の座奪え 昨季4番  http://www.asahi.com/articles/ASN755WGHN75PTQP006.html?ref=rss  pic.twitter.com/kreUJBLJV4


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