◇セ・リーグ 阪神2―1DeNA(2016年4月29日 甲子園)
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守護神マテオが最後の打者を打ち取った瞬間、ベンチで戦況を見つめていた阪神・岩貞の張り詰めた表情が和らいだ。6回4安打1失点、8奪三振の好投で、今季初勝利を挙げた2日DeNA戦以来、27日ぶりの勝利。シーズン2勝目は3年目で初めての体験となった。
「勝ちたい一心でベンチで応援していました。(9回は)信じていたので、勝って良かった。勝ち星、数字が一つ増えるのはうれしいです」
3回1死一塁の打席で送りバント失敗(記録は三振)し悪い流れをひきずったまま上がった4回のマウンドで2死から自らの失策を機に先制点を献上した。「慎重になりすぎてリズムに乗れなかった」。不穏な流れの中、同世代の果敢なプレーで闘志に再び、火が付いた。陽川が5回にプロ1号となる決勝2ランを放てば、直後の6回には先頭ロペスの飛球に中堅・江越が気迫あふれるダイビングキャッチ(記録は三塁打)を敢行。「自分もやらないとと思った」。江越の守備は結果的に無死三塁の危機を招いたが、井手を中飛、倉本、飛雄馬を空振り三振に仕留めてこれ以上ないガッツポーズで吠えた。
初めてバッテリーを組んだ原口の好リードにも支えられた。「(これまで組んでいた)梅野とは違う配球だったので相手を惑わせたのかもしれない。追い込んでからのチェンジアップではなく直球だったり」。要所を締めた左腕に、金本監督も「調子は落ちてきている中でも6イニング1失点。そこら辺を評価したいですし。何より勝ちがついたのがね。僕自身もホッとしました。三振、三振でね」と称えた。
出身地・熊本を襲った地震に胸を痛めるが、今は野球で元気づけることしかできない。救援物資を送るなど支援活動を続けているが、14日の地震発生後、2試合に先発したが、いずれも勝ち星はつかめず。「つらい思いをしている人がいる中、できることは限られている。支援しながら野球を一生懸命やっていきたい」。思いがこもった101球でやっと勝利をつかんだ。リーグ最多の46奪三振で防御率0・79はリーグ2位。「ここからまた乗っていきたい」。そう言った背中が頼もしかった。 (湯澤 涼)
阪神・岩貞「(これまで組んでいた)梅野とは違う配球だったので、相手が戸惑っていたのかも」
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- 岩貞祐太
1: :2016/04/30(土) 07:14:35.49 ID:
2: :2016/04/30(土) 07:15:27.83 ID:
答えろ!江越ゥー!