■MLBオープン戦 エンゼルスーアスレチックス(日本時間1日、アリゾナ州テンピ)
エンゼルスの大谷翔平(28)とアスレチックスの藤浪晋太郎(28)がメジャーのオープン戦で同学年の投げ合いが実現した。投げ合いとなったのは2012年のセンバツ、2014年のプロ野球オープン戦、オールスターと3度あり、大谷が2勝1敗と勝ち越している。4度目はメジャーオープン戦での舞台となった。
メジャー開幕カードにもなっているこのゲーム。1回、先にマウンドに立ったのはアスレチックス・藤浪。エンゼルスのD.フレッチャー(28)を迎え、メジャー1球目は97マイル(156キロ)のストレート。カウント1-2と追い込むと最後は外角低めで空振り三振を奪った。続くL.レンヒーフォ(26)にはストレートを弾き返され藤浪の足を直撃する強襲ヒットを許した。打球が当たった藤浪は問題なしとベンチに合図を送ると3番・J.ラム(32)をスライダーで三振、4番・M.モニアック(24)をファーストフライに打ち取った。
日本人投手史上4人目の2年連続開幕投手に決定している大谷は1回、実戦では初となる新ルールのピッチクロック(投球間の時間制限)も気にすることなく先頭打者をストレートでセンターフライ。2番・J.ディアス(22)をスライダーでショートゴロに打ち取ると、大谷はキャッチャーのL.オホッピー(23)にもう少しコースに構えるように指示を出した。続くS.ブラウン(30)もスライダーでセカンドゴロ、テンポ良く1回を抑えた。
2回の藤浪はコントロールが定まらず、いきなり3者連続四球で無死満塁のピンチを招いた。8番A.ホワイトフィールド(26)を97マイル(156キロ)のストレートで見逃し三振、9番・L.ソト(22)をスプリットでショートゴロダブルプレーで最大のピンチを無失点で抑えた。藤浪は2回を投げ39球、被安打1、奪三振3、四球3、失点0だった。
乱調の藤浪と比べ、大谷は落ち着いたピッチング。2回は右打者への外角のスライダーを連続で投げたが微妙に外れ先頭打者に四球を与えた。それでも続く打者をスライダーで空振り三振、6番・R.ローレアーノ(28)をストレートでショートゴロダブルプレー。先頭に四球を許しても後続をしっかり抑えた。
3回のマウンドに立った大谷は先頭打者を空振り三振、続く打者に四球を与えた所で降板。大谷は2回1/3を投げ34球、被安打0、奪三振2、四球2、失点0、WBCに向けた好調の仕上がりを見せた。
試合後は大谷は「全球種を投げてみるというのを。どちらかというと自分がどういう球を投げているかというところにフォーカスしていました。基本的にどの球も良かったんじゃないかなと思います」と話し、このあとアメリカを出発しWBCを迎えるが「出たいなと思っていた大会ではあるので。前回は出られなかっただけに、それは楽しみにしています」と語った。
そして、ケガでWBC出場を辞退したカブス・鈴木誠也(28)については「残念がっていましたし、現時点ではシーズンに響かないように、何とかシーズンまでに間に合うように大事にケアしてほしいなと思います」と気遣っていた。
【大谷×藤浪の投げ合い】
■2012年3月21日
花巻東vs大阪桐蔭(センバツ)
■2014年3月8日
阪神vs日本ハム(オープン戦)
■2014年7月19日
プロ野球オールスターゲーム
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e21437d8edad70ddf6e0d2c03d7a7431c7e3101
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