阪神・鳥谷敬内野手(37)が不完全燃焼に終わった今季のリベンジに燃えている。2日、甲子園で自主トレに励む鳥谷は「来春しっかり体を動かせるよう、今からしっかり体づくりをしていくだけ」と話し、チームリーダーとしての手本を見せた。また「自分にできることならなんでもやる」と、遊撃の定位置を巡り、ライバル候補となるドラフト3位・木浪聖也内野手(24=ホンダ)に胸を貸すつもりでいる。

遊撃は若手の北條も台頭している激戦区。だが、正遊撃手として1985年の日本一を経験した平田勝男二軍監督(59)は、鳥谷の本職復帰に太鼓判を押しており「今季も練習して試合にも出てたけど、やっぱりショートの方がイキイキとしている。ほかの選手にも負けないものがある」と期待した。

そんな現場以上に大きく期待するのが球団の営業部だ。最下位に終わったチームの中でも鳥谷人気は衰え知らず。「今年は補欠だったが、グッズの売り上げは糸井や糸原を抑えてここ3年連続でトップを維持している。背番号も1番だし“阪神の顔”というイメージもある」(営業担当者)と、収益アップにも貢献している。

過去最低の成績に終わった今季ですら大人気なのだから、本職の遊撃復活となると盛り上がりは必至。「今季も球団の(通算)最多安打記録を更新したし、鳥谷個人とチームも成績が良くなればもっと伸びる」(同)と熱視線を送っている。 矢野監督が「自身が何をしたいのかが一番大事」と再挑戦を後押しする一方で、球団の期待もまた切実。営業成績に貢献するためにも、鳥谷にとっては勝負の来季となりそうだ。


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