阪神・森越祐人内野手(30)が「上本打法」を参考にして打力向上を図る意気込みを示した。細身の体から想像できないパンチ力を持つ先輩の技術を取り入れ、好感触をつかんだ今季。その感覚を確かなものにする。

今季から打撃フォームを変更。腕を少し突っ張り、バットを小刻みに揺らすタイミングの取り方は上本をほうふつさせた。「打つ前にヒッチしてしまう」とスイングする直前にグリップを一度下げ、そこからまた上げるという動作を入れるクセがあるため、その矯正が目的だった。速球に対応できるよう、構えた時の手の位置を変更。ベストな位置を求め、現在も試行錯誤している。

上本本人からも直接助言をもらったと言う。それが左肘の使い方だ。「昔は左肘を伸ばすなって言われていたんですけど、上本さんは伸びていて、それは(球に)負けないように左肘を伸ばしていると。そのままぶつけるイメージで。それでもいいんだなと僕は思って、そういう打ち方にしたというのもあります」。甲子園のバックスクリーンに運ぶパワーを持つ先輩の技術を取り入れた結果、徐々に成果も出ている。

打席数の多い2軍だけの成績を見てみると2017年は73試合で打率・205、長打率・244だったが、今季は86試合に出場して打率・250、長打率・394という数字を残した。塁打数÷打数で計算される長打率が上昇。安打のほとんどが単打だった昨季と比べると、今季は三塁打3本に4本塁打を放った。



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