「長寿ボディー」で来季もチームをけん引する。

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阪神の福留孝介外野手(41)が28日、兵庫県神戸市内のゴルフ場で行われた「タイガース杯」に参加。今月中旬に断食(ファスティング)を敢行し、約4キロ減量したことを明かした。シーズンの疲れをリセットし、42歳となる来シーズンもフル回転する下地を整えた。今季もチーム最年長41歳という年齢を感じさせない働きだった。休養日こそ設けられたものの、1度も登録抹消されることなく、123試合で打率・280、14本塁打、72打点。来季はもちろん、その先もまだまだ猛虎に不可欠な存在であることを印象づけた。
本人も自覚十分。もともと自己管理能力には定評があるが、今月中旬には断食(ファスティング)を敢行し、1年間戦い抜いた肉体をリセットした。

「阪神に来てからは毎年やっているから。4キロぐらい減ったかな。減量というより、感覚が研ぎ澄まされると普段気付かなかった痛みとかもわかる。リフレッシュというかリセットする意味でね」 ファスティングには様々な方法があり、福留が行ったのは3日間、専用の酵素ドリンクと水だけで生活するもの。一般的に腸内環境の改善、ダイエット、デトックス、ホルモンバランスの改善などの効果があることで知られ、もちろん、アンチエイジングにも通じる。専門施設に入るケースもあるが、福留の場合は自宅やホテルでもできる方法を採用。「(趣味の)釣りとかしながら過ごした。毎年とそんなに変わらないけど(体は)いい感じじゃないかな」と振り返った。

減量自体が目的ではないものの、シーズン中の体重90キロ前後から約4キロ減。現在は80キロ台中盤と見られる。心なしか引き締まったように見える体で、この日のゴルフではグロス83の好スコアをマークした。「昨日から3日連続ゴルフやから、ツアープロみたいになってきたわ」と話す表情は明るかった。 中日・岩瀬、広島・新井が引退し、巨人・上原の進路は未定。来季はセ・リーグ最年長となる可能性もある。24日の名球会のイベントでは3歳上の岩瀬から「まだ若々しい。(自分の年齢まで)やって欲しい。やる気じゃないですか」とエールを送られた。

不惑を超えても引退の二文字がちらつく気配すらない。「長寿ボディー」の仕込みは完了。19年も頼もしく若々しい大ベテランがチームを引っ張る。(山添 晴治)


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