阪神のドラフト１位・近本光司外野手（２４＝大阪ガス）が７日、兵庫・西宮市の同社グラウンドで自主トレを公開。
打撃練習など３時間、汗を流した期待の新人は「いよいよという気持ち。今年、日本一を取るように頑張りたい」と宣言した。

　新婚ということで入寮は免除。栄養管理が心配になるが、妻の未夢さんは昨年、アスリートフードマイスターの資格を取得し、近本は問題なしを強調した。
「自分と妻でメニューを話し合って、やっていきたい」と近年は忌避されがちな炭水化物、脂質も積極的に摂取する“独自の栄養管理術”でプロ仕様の体をつくり上げる。

　ここにきて評価も上がっている。５０メートル５秒８の俊足を引き合いに出し
「自分の武器は足。一番の目標は赤星（憲広氏＝阪神ＯＢ）選手。まずは新人王と盗塁王を目指していきたい」と連呼してきたその姿勢に
「新人時代の赤星に似ている。いきなり２冠取りまで公言する新人はウチでは珍しい。早くものになるんじゃないか」（ある球団幹部）など期待が高まっている。

　得意げになる理由もある。
近本が目標にする赤星氏自身が「僕は社会人野球が好きなんで、よく見てますけど、彼は活躍できるものを持っている。
打撃は僕と違って遠くに飛ばせる力がある。足は今のセ・リーグの捕手陣なら４０盗塁はいける」と太鼓判を押したというから心強い。
また、矢野監督は「本はできるだけ読んだ方が、ためになる」とナインに“読書のススメ”を説いてきたが、
近本は「矢野監督が出された２冊の本も読みました」と早くも予習済みでいる点も頼もしい。

　目下、虎の外野陣は福留、糸井がレギュラーに君臨するが、今季はそれぞれ４２歳、３８歳。
高山ら若手も伸び悩んでいる現状を思えば、近本に大きな期待がかかっている。

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