阪神新人合同自主トレ（１９日、鳴尾浜）阪神のドラフト１位・近本光司外野手（２４）＝大阪ガス＝が１９日、元阪急の福本豊氏（７１）から勧められた長風呂を実践していくことを誓った。もともと風呂好きだが“世界の盗塁王”も同じだったことに感激。身長１７０センチとプロとしては小兵だが、福本氏のような道を歩んでいく。

　♪いい湯だな♪　長風呂で疲れも打球も吹っ飛ばす！？　近本がプロの世界でうまいメシを食うためのコツを入手し、実践していることを話した。

　「しっかり半身浴をしていますし、長く浸かった後にストレッチしたりとか、ちょっとしたトレーニングもしています」

　もともと長風呂好き。サンテレビ「熱血！　タイガース党」に生出演した前日１８日、共演者の福本氏に「（現役時代）体のケアはどうしていましたか？」と質問。「試合後にぬるま湯に長い時間入っていた」という世界の盗塁王の返答に意を強くした。

　「トレーニングや練習は大事ですけど、やっぱり体を休めることももっと大事だと思いました」

　自己流の疲労回復術が確信に変わり、思わず目が輝く。身長も１センチ違い（近本は１７０センチ、福本氏は１６９センチ）。誕生日も２日違い（近本は１１月９日。福本氏は１１月７日）。「印象深いです。盗塁だけでなく、シーズンで２０本塁打以上（１９８０年に２１発）打っていて、打って走れる選手だったので」と、尊敬の眼差しをみせた。

　新人合同自主トレではキャッチボールや外野ノックに加え、初めてベースランニングをした。本塁から一塁を回るだけにとどめたように、まだ試運転の段階だが、５０メートル５秒８の片りんは見せた。

　「今日はベース間走だったんですけど、感覚が大事だと思うので、（実戦の感覚に）近づけていこうと思います」

　２月の春季キャンプは１軍の宜野座行きを内定させている。「昔に記録を作った方や殿堂入りされた方から言葉をいただけるのは光栄なこと。自分にとってはいいことばかりなので、いっぱい話を聞きたい」。レジェンドたちの金言を吸収し、自分のものにする。南国の地でアピールし、夜は大浴場で疲れを癒やす。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190120-00000013-sanspo-base