阪神・矢野燿大監督（５０）が５日、ジェフリー・マルテ内野手（２７）＝エンゼルス＝に奮起を期待した。苦戦が続く新助っ人を「試合に出ていってどうするかを、マルテ自身もやっていかないとアカン。俺らもそこで、現状把握していかなアカン」と分析。ナバーロらとの外国人枠争いを勝ち抜くことを求めた。

　マルテは２月１１日の紅白戦（宜野座）で初打席初本塁打を含む２安打と派手にデビュー。しかし、その後の実戦３試合で８打席連続無安打。この日の甲子園でのシート打撃でも２打数無安打だった。

　助っ人投手陣は、ローテ入り確定のガルシア、抑え候補でもあるドリス、中継ぎで快投を続けるジョンソンと優良ぞろい。野手では、ライバルのナバーロも実戦８打数１安打にとどまっているが、矢野監督は「ナバーロが（マルテに）代わって出られるような仕上がりを、ここまでは見せてくれてると思う」と評価している。ナバーロが快音を重ね、マルテは不振が続けば、中軸候補のはずが、レギュラーどころか１軍の座も安泰ではなくなる。

　９日の日本ハム戦、１０日の巨人戦（ともに甲子園）は、大山が侍ＪＡＰＡＮでチームを離れるため、マルテは初めて三塁の守備に就く予定。「元々一番得意と思っているポジション」と意気込んだ。ただ、求められるのはやはり打棒。背番号３１が本領を発揮しなければ、矢野監督の開幕構想が固まらない。（嶋田　直人）

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190305-00000244-sph-base