◆ウエスタン・リーグ　阪神２×―１中日（８日・鳴尾浜）

　大腸がんからの復活を目指す阪神・原口文仁捕手（２７）が、昨年１０月１３日の中日戦（ナゴヤＤ）以来２０７日ぶりに公式戦に出場した。

　同点の８回１死から代打で登場。中日・伊藤準から右中間へ大飛球を放ったが、右翼・藤井の好守に阻まれて右飛に倒れた。

　それでも、チームは１―１の９回にサヨナラ勝ち。通常、試合後のマイクパフォーマンスはその日のヒーローが行うが、この日は急きょ原口が指名された。スタンドのファンに向かって「やっぱり野球は楽しいですね！　最高です！」と話し、大きな拍手を浴びた。

　試合後は報道陣の取材に応じ、「（エンゼルスの）大谷くんの復帰とかぶる中でこんなにたくさんのメディアの方に来ていただいて本当にありがたい気持ち。『原口頑張ってるぞ』と日本中に届けてもらって、たくさんの人に元気になってもらえたら本望なんで」と真摯（しんし）に対応。背番号９４の人柄が垣間見えた。

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