
「巨人-阪神」(14日、東京ドーム)
阪神先発の青柳晃洋投手(25)が、6回を7安打2失点で降板した。立ち上がりこそ失点を許したが、その後は落ち着きを取り戻し、先発として試合を作った。代打を送られた七回の攻撃で阪神が逆転に成功したため、勝利投手の権利を持っての降板となった。
失点を許したのは、初回だけだった。先頭の重信に左中間を破る三塁打を許し、いきなり背負ったピンチ。坂本勇は大山の好捕でアウトを取るも、続く丸&岡本に2者連続の適時打を浴びた。刻まれた重たい「2」失点。それでも気持ちを切り替えた。
マルテの本塁打で1点差に詰め寄った直後の二回にも、連打を許し1死二、三塁。それでも坂本勇は低めの変化球で空振り三振に斬って取ると、丸を三ゴロに抑えた。さらに五回。2死一、三塁を背負うも、最後は大城を遊ゴロに打ち取った。
今季の巨人戦は、ここまで6戦全敗。青柳自身も4月3日に対戦し、5回4失点で敗戦投手になっていた。「やり返す気持ちでやっていく」。首位チーム相手に、打たれても打たれても、一歩も引かない強気な投球で、追加点は許さなかった。
また坂本勇キラーも健在。対戦成績は通算15打数2安打、5奪三振。被打率・133と好相性を誇るが、この日も3打数無安打。開幕から続く36試合連続出塁というセ・リーグ新記録を更新中の好調の相手に立ちはだかった。
矢野監督から「まずは投手が頑張らないといけない」と託された初戦のマウンド。先制点こそ許したが、相手に流れを渡さない粘投で期待に応えた。
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阪神青柳は粘りの投球で6回2失点でした。「立ち上がりからリズムが悪くなってしまいましたが、野手の方々がしっかりと守ってくれたおかげで何とか先発投手としての役割を果たすことができました。逆転してくれた野手の方々に感謝します」。打線が逆転し、今季3勝目の権利が舞い込んできました。