「阪神-巨人」(30日、甲子園球場)
阪神の先発・高橋遥は、7回を投げて9安打2失点。同点で迎えた七回、丸に右前適時打を浴び、1点のリードを許して降板した。
高橋遥は序盤から、闘志むき出しで巨人打線に対した。初回、亀井、坂本には全球ストレート勝負。亀井を遊邪飛、坂本を空振り三振に斬った。だが、丸、岡本に連打を浴び、二盗と暴投も絡んで、先制点を失った。
それでも、ここを最少失点で切り抜けると、二回以降は追加点を許さない。三回は坂本、丸、岡本の中軸を3者凡退に斬って取った。六回まで最少失点で切り抜けると、裏の攻撃だった。2死から梅野が二塁内野安打で出塁。勝ち越しのチャンスだったが、高橋遥を打席に立たせた。期待、信頼の証しだった。
だが、続く七回。1死から石川がマルテのグラブをはじく強襲の内野安打で出塁。犠打で二塁に進まれると、坂本を申告敬遠で歩かせ2死一、二塁。丸を打席に迎えた。フルカウントから内角の148キロをはじかれ、右前適時打で勝ち越し点を失った。ホームベース付近で両手を膝に付き、激しく悔しがる左腕。111球の熱投も報われず、1点のリードを許して無念の降板となった。