「阪神-ヤクルト」(10日、甲子園球場)
先発した阪神・秋山拓巳投手(28)が3回3安打4失点、1被本塁打でマウンドを降り、不本意な投球となってしまった。
立ち上がりは太田を三ゴロに打ちとった後、青木に四球を与え1死一塁とした。続く山田哲には9球を要したが、最後は137キロ直球で空振り三振に。一塁走者も二盗を試みたが、刺され三振ゲッツーとなった。
初回に阪神は先制したが、直後の二回に逆転されてしまった。1死から雄平に右翼線二塁打を許すと、走者を貯め、2死満塁のピンチを招いた。ここで打者は先発投手の高橋。なんとか切り抜けたい場面だった。だが、初球の128キロカットボールが真ん中に入り、完璧に捉えられた。打球は無常にも中堅の頭を越し、走者一掃の適時二塁打となった。
仕切り直しといきたい三回だったが、2死からバレンティンにカーブを拾われ、中越えソロを打たれた。
秋山は今季ヤクルト戦には2戦2勝と相性がよく、試合前には「(2試合とも)神宮だったので、狭い球場で低めへの投球を意識できたからだと思う。風などの状況を感じながら一人一人を抑えていきたい」と気合を入れていたが、三回2死一、二塁の場面で上本が代打で送られ、ここで交代となった。先発としての役割を果たしたかったが、無念の59球となってしまった。