この公約だけは守らなければなるまい。阪神・近本光司外野手（２５）が６日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約を更改し３０００万円増の年俸４５００万円でサインした。

　今季は１４２試合に出場し打率２割７分１厘、４２打点、９本塁打。セ・リーグの新人最多安打を更新する１５９安打に加え、３６盗塁をマークし盗塁王に輝いた。ルーキーイヤーの更改としては、２０１４年の藤浪（１５００万円↓４５００万円）に並ぶ大幅昇給とあり「素直にうれしいです。ケガなく一年を戦えたことを（個人的には）評価したい。球団からも『よくやってくれた』との言葉をいただきました。今後はプレーもそうですが、社会貢献など支えてくれた地域の方に恩返しをしたい」と満面の笑みを浮かべ「来季の目標は２年連続の盗塁王。しっかり結果を残し、リーグ優勝と日本一を取っていきます」と力強く抱負を語った。

“発奮材料”も一つ増えていた。近本はこの日「私事ですが」と前置きした上で、今年７月に第１子となる長女が誕生したことを公表。「家族も増えて、しっかり自分の仕事を果たさなければならないという責任感も増えた。自分が野球をしていることを子供にも覚えておいてもらいたい。それくらい長く現役を続けられれば」と語った上で「（プロ入りして）生活もガラリと変わって妻と一緒にいられる時間が減ってしまった。つらいところも見せずに頑張ってくれたなと思う。買い物が好きなので何か買ってあげたい。金額の上限？　無制限です（笑い）。しっかりしているので（浪費をする）心配はありません」と“青天井”の奥さん孝行をすることを公約した。

　愛する家族とチームのために、虎の韋駄天は２０２０年も全力でフィールドを駆け抜ける。