オリックスが新外国人選手として、元中日のマット・クラーク内野手（２９＝前メキシカン・リーグ、ラグナ）を獲得することが１２日、分かった。
すでにメディカルチェックを終えており、近日中に発表される。
チーム打率・２４２、１７本塁打、総得点１１３はいずれもリーグワースト。１
３年に２５本塁打した左打ちの大砲に、最下位に沈むチームの起爆剤として期待する。

貧打にあえぐオリックスが、新外国人戦力の補強に動いた。
クラークの獲得について、球団関係者は「誰とは言えないが、近日中に発表できると思います」とコメント。
すでに本人もツイッター上にメディカルチェックをパスした旨の投稿をするなど、入団は秒読み段階となった。

現在、チームは３５試合を終えて借金７の最下位。
低迷の背景には助っ人勢の不調がある。今季加入したモレルは開幕から主に４番を務めるものの打率・２３９、３本塁打、１５打点。
長打力を期待されたボグセビックは、わずか１本塁打で今月９日に出場選手登録を抹消された。
代わりに昇格したブランコも１１日の試合前練習中に右太もも、右膝の違和感を訴えるなど、計算ができない状況。
得点力不足解消の切り札として、球団は第４の外国人野手の獲得に踏み切った。

中日時代の１３年は２５本塁打をマーク。
帰国後もマイナーリーグで１４年から２年連続２０本塁打以上を記録するなど長打力は申し分ない。
中日春季キャンプ中、幼少時から持病により常用していた薬の成分ラベル表示に覚醒剤取締法の規制対象となる
「アンフェタミン」が記載されていたため沖縄県警沖縄署に出向き、簡易検査、事情聴取を受けた。
違法性なしの結論だったが、現在は薬を使用していない模様。
球団も徹底的な調査で問題がないことを把握している。

クラークにとっては念願が成就した形だ。
昨年１１月には自身のツイッター上に「私は今フリーエージェントです。私は日本に戻りたいです！」と熱烈な日本復帰願望を投稿。
オリックス、中日、ソフトバンクのアカウントを載せ“直接アピール”を試みていた。
相思相愛。日本を愛する大砲が浮上の起爆剤となる。

◆マット・クラーク　１９８６年１２月１０日、米カリフォルニア州生まれの２９歳。
０８年ドラフト１２巡目でパドレスに入団。
１２年に３Ａで２２本塁打の長打力を買われて１３年に中日入り。
１３２試合で打率．２３８、チーム最多２５本塁打も１年で退団。１４年にブルワーズでメジャー初昇格。
今季は２月にカブスとマイナー契約したが、３月に自由契約。
メキシカンリーグで４試合に出場し打率．２００、１本塁打。
マイナー通算８０４試合、打率．２８６、１４９本塁打、５５１打点。１メートル９６、１０４キロ。右投げ左打ち。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/05/13/kiji/K20160513012576870.html
2016年5月13日 05:39




http://www.youtube.com/watch?v=t9mGYNtaCJc


クラーク 6回表 ライトスタンドへ10号2ラン2試合連続ホームラン 2013/