阪神、日本ハム、米大リーグのメッツ、ジャイアンツで活躍した新庄剛志氏（４８）が、新たなる挑戦と野球に懸けた想いをつづった「もう一度、プロ野球選手になる。」（ポプラ社刊、１５００円＋税）を６月１５日に発売することが１１日、分かった。

　新庄さんは、インスタグラム（＠ｓｈｉｎｊｏ．ｆｒｅｅｄｏｍ）がフォロワー７．３万人、ＹｏｕＴｕｂｅ「新庄造園」（Ｓｈｉｎｊｏ　Ｚｏｕｅｎ）はチャンネル登録者数５．８万人、ツイッター（＠ＴｓｕｙｏｓｈｉＳｈｉｎｊｏ）はフォロワー３．１万人、と、バリ島に居住しながら、相変わらずの人気を誇っている。

　昨年１１月に突然の「プロ野球現役復帰宣言」は世間を騒がせた。なぜ４８歳になってプロ野球を目指すのか！？　そして、新庄剛志のエネルギーの源とは？　現役時代の野村克也監督との思い出、恩師との秘話、イチロー氏への想い、「キャラ付け部長』としてダルビッシュ選手をプロデュ－スしたこと、日本ハム時代のＳＨＩＮＪＯ劇場の裏話、新庄剛志が直々に教える野球塾、新庄剛志がドリームチームを作るとしたら？　日本球界に提案したいパフォーマンスの数々を披露している。

　プロローグ　すべてはインスタから始まった、第１章　何度だって、夢は叶う、第２章　楽しいことを考えたら、「どうしよう」は生まれない、第３章　無謀なチャレンジと世界一の守備論、新庄野球塾、第４章　ＳＨＩＮＪＯドリームチーム、第５章　答えを出すことよりも、大事なことは試すこと、エピローグ　やりたいことは全部やる、という構成になっている。

　◆新庄剛志（しんじょう・つよし）　１９７２年生まれ。福岡県出身。９０年、阪神タイガース入団。９２年、先輩外野手の亀山努とともに右中間でコンビを組んで活躍、甲子園に「亀新フィーバー」を巻き起こす。９３年、球団歴代最年少の先発４番打者として出場を記録。初のシーズン１００安打を達成し、セ・リーグのベストナイン、ゴールデングラブ賞を初受賞するなど大躍進を遂げる。９５年、シーズンオフに突然、現役引退を宣言し、のちに撤回。９９年、首位攻防の巨人戦、１２回同点１死一、三塁の攻撃で敬遠球を打ってサヨナラ安打を放ち大きな話題となる。２００１年、米大リーグ、ニューヨーク・メッツに移籍し、日本人選手で初めて投手以外の野手として登録。本拠地開幕デビュー戦でホームランを打ち、「ＳＨＩＮＪＯＹ」という愛称とともにニューヨークの人気者になる。シリーズ終盤、チームのプレーオフ進出をかけて４番打者として活躍。０２年、サンフランシスコ・ジャイアンツに移籍、日本人選手で初めてのワールドシリーズ出場を果たす。０３年、メッツに復帰。０４年、日本球界に復帰し、北海道日本ハムファイターズに入団。発表会見で「札幌ドームを満員にする」「チームを日本一にする」と宣言。コスプレや特殊メイクをしてシートノック、地上５０メートルからミラーボール付きゴンドラでグラウンドに降下するなど、試合前のパフォーマンスが「新庄劇場」と呼ばれて好評を博し、北海道に移転直後のファイターズ人気を盛り上げる。０６年、シリーズ開幕直後に引退宣言。プレーとパフォーマンスの両面でチームを牽引し、ファイターズを日本シリーズ優勝に導く。１０年、インドネシア・バリ島に移住を決意するのとほぼ同時期に、自身が約２０億円の横領詐欺被害を受けていた事実を公表。現在、バリ島で自由な生活を満喫中。