
阪神・藤川球児投手(40)が松坂世代初の名球会入りとなる日米通算250セーブへ、残り5セーブと迫っている。今季は開幕から5試合で2敗2セーブ、防御率15・75と苦しんだが、右肩痛による2軍調整からの復帰後は初勝利を含む2試合連続無失点と、復調の気配を見せる。2戦続けての中継ぎ起用で守護神復帰は流動的となっているが、高知商時代の監督・正木陽氏(59)は剛腕の完全復活に太鼓判。直球の縦回転を調子のバロメーターとし、「球の回転は確実に良くなっている」と評した。(取材・構成 小松 真也)
球児の調子のバロメーターはやはり、きれいな縦回転でホップする直球です。ダメなときはシュート回転する。高校の時から変わりません。開幕当初は腰や右肩の不調もあってでしょうが、体が開いてシュート回転していた。でも、再調整して1軍に上がった後の映像を見ると、球の回転は確実に良くなっています。
2軍では、ブルペンで100球近い投げ込みをしていたそうですね。高校時代もシュート回転するとブルペンに居残り、5割ぐらいの力で下半身から上半身、腕、最後は指先まで神経を使うことを意識して投げていた。シャドーピッチングも何時間とやって投球フォームを確認していました。直球がスライダー気味になったり、シュート回転すれば、人さし指や中指の爪が割れた。それだけ、指先でボールをたたけていた。今回投げ込んだのも、本来の直球を取り戻すためでしょう。あとは昔から試合数をこなすことで状態を上げる子ですから、ここから巻き返してくれるはずです。
高知商入学時の印象は「本当に細い」。身長177センチほどで体重60キロぐらい。高知市内に住んでいたので本来は通いなのですが“食トレ”をかねて兄の順一と寮生活をしてもらいました。球速も最初は130キロに満たなかったけど、球の回転はすごくよかったんです。キャッチボールをしてもボールが垂れない。中学の時に右肘を痛め、投手経験は少なかったですから、将来のエースと考えて、1年時は外野で起用しました。バックホームの練習をさせて、体を大きく使わせました。今も遠投を入念にやっていると聞きます。原点ですね。
球児には阪神入団が決まってから「細く長く10年はプレーしろよ」と何度も言いました。それが20年以上、第一線で活躍している。想像できませんでした。注目の集まる球団でプレーしていますが、気の優しい男。大会前に全然眠れなかったり、緊張する子でした。2年秋の四国大会に負けた後、11月から約1か月間、練習に来ない時期もありましたが、僕が連れ戻しては意味がない。腹をくくって、戻ってくるのを待ちましたね。
250セーブが目前に迫り、周りが注目するのは当然だと思います。しかし、彼は記録より、チームのことを考えてプレーする子です。まずは足元を見つめ、任されたところで結果を出してほしい。どんな状況も、球児ならきっと乗り越えられます。(高知商総監督)
◆正木 陽(まさき・あきら)1960年11月26日、高知市生まれ。59歳。高知商3年の78年、夏の甲子園で準優勝。同志社大を経て高知商でコーチなどを歴任し、93年に同校の監督に就任した。01年に退任したが、10~14年に再び同校監督。現在は同校総監督を務める。
〇…矢野監督は28日のヤクルト戦(神宮)からの救援陣の起用に関して、臨機応変に臨む考えを明かした。「誰がどこにいってもおかしくない。対戦相手だったり状況だったりを全部考慮しながら、見極めて使っていこうと思っている」。25日にセットアッパーの岩崎が左肘痛で抹消。開幕ローテで起用したガンケルも中継ぎ待機させ、藤川を含めた総動員で勝利のバトンをつなぐ。
山崎康晃と藤川球児は立ち直れるか。クローザー受難を示す、ある数値。
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✅ 節目の記録が迫る藤川球児ですが、現在は抑えを外れています…🧐 pic.twitter.com/yT2MkIKAhN
@BaseballkingJP 不躾ながらコメントにて失礼します。
記事中、高橋直樹投手が再び登板した時の打者は土井正博選手で結果は二ゴロです。石渡茂選手が代打に出たのは7回裏です。





