「阪神-広島」(14日、京セラドーム大阪)
今季初勝利を目指す阪神の藤浪晋太郎投手が初回、鈴木に左前適時打を浴びるなど、4本の安打を集中されて3点を失った。
コロナによる自粛を求められても、スタンドからは熱い声援が次々と飛ぶ。
「晋太郎、頑張れ」「きょうは勝てよ」
スタンドに響く拍手にも背中を押されながらこの回、まずは先頭の西川を迎えた。初球、152キロの直球を狙われ、中前打で出塁を許す。さらに続く羽月は、バント失敗で2ストライクと追い込んだが、三遊間を破られて無死一、二塁を背負った。
長野の一、二塁間を抜けそうな打球は、二塁・植田が横っ飛びで好捕。好守でアウトにしたが、続く鈴木との対戦だった。2-1から4球目の146キロを、左前にはじき返されて先制点を失う。さらに松山には左中間を破られ、2者の生還を許して3失点。いきなり3点のビハインドを背負った。
今季4度目の先発。打線の援護がなく、なかなか勝ち星をつかめていないが、投球内容自体は悪くない。広島とは今季2度目の対戦。初登板となl前回7月23日(甲子園)では、2点リードで迎えた六回に逆転満塁アーチを浴び、勝利を目前で逃していた。
「中心になる堂林選手、鈴木選手の前に走者をためないように。つながると厄介。走者を出しても要所で粘れるようにしたいです」
広島打線を警戒した臨んだマウンドだったが、685日ぶりの1勝に向けて苦しいスタートとなった。