「広島-阪神」(28日、マツダスタジアム)
試合前まで通算7戦で5勝、防御率1・98と得意のマツダスタジアムでまさかの2被弾を浴びた。先発の阪神・西勇が6回3安打3失点。プロ初のボークを取られるなど序盤は苦しい投球となった。
初回にいきなり先制弾を浴びる。1死から2番・菊池に高めへ浮いたスライダーを捉えられた。打球は右中間スタンドに飛び込み球場はカープファンの歓喜に包まれた。
さらに二回は1死からピエラに死球。続く坂倉に打った瞬間それと分かる本塁打をバックスクリーン右へ運ばれた。
この日はなかなか波に乗れない。三回には2死一塁で一走の堂林がギャンブルスタート。とっさにプレートを外したがボークを取られ二進を許した。これが通算246試合目にして初のボークとなった。
ただ、中盤はなんとか立ち直りを見せる。四回から六回まで三者凡退とリズムを作った。すると、打線は六回に大山のソロで1点差。さらに2死二塁と一打出れば同点という場面で打席が回り代打が送られ降板となった。ただ、代打・福留は空振り三振に倒れた。
この日で通算15試合目となった広島戦。2被弾されたのは初のことで、得意の広島相手に今季5勝目とはならなかった。あとは中継ぎに託し、打線が逆転することを祈るだけだ。