
◇セ・リーグ ヤクルト―DeNA(2020年9月16日 神宮)
四国アイランドリーグplusの香川からヤクルトに加入した歳内宏明投手(27)が16日、DeNA戦に先発登板し、5回8安打2失点で降板した。阪神時代の2016年4月27日、巨人戦以来1603日ぶりの1軍マウンドで粘りの投球を見せたがリードを許し、15年9月29日のDeNA戦以来1814日ぶりの勝ち星は挙げられなかった。
歳内は初回先頭の梶谷に中前打され、1死後ソトに四球で一、二塁のピンチを背負うが、佐野の浅い左飛を青木が前進し回転しながら好捕、二塁に送って併殺となり無失点でしのいだ。2回も先頭の宮崎に中二塁打されるが、遊撃・西浦の好守などで後続を断ち、3回は1死後、梶谷に左前打を浴びたがオースティンを遊撃併殺打に打ち取り序盤を乗り切った。
4回は1死後、佐野に右前打されたがここも後続を断った。村上の左越え13号ソロで先制し、1点リードして迎えた5回は1死後、上茶谷の左前打、戸柱の左翼線二塁打で二、三塁とされ梶谷の中前適時打で同点、一、三塁となってオースティンの中犠飛で逆転された。5回の打席で代打を出されて、降板となった。
今月6日にヤクルトと契約した歳内は8日にイースタン・リーグ、DeNA戦で6回3安打無失点で5奪三振と好投。中7日でこの日のマウンドに臨んだ。結局5回を投げ84球、8安打2四球1三振で2失点だった。
◆歳内 宏明(さいうち・ひろあき)1993年(平5)7月19日生まれ、兵庫県出身の27歳。聖光学院では2、3年夏の甲子園に出場し、2年夏はベスト8。11年ドラフト2位で阪神入団。3年目の14年7月30日のヤクルト戦で初勝利を挙げた。19年オフに戦力外。通算成績は57試合で2勝4敗、防御率4.15。今季は四国・香川に所属、6日にヤクルトと契約しNPBに復帰した。1メートル84、90キロ。右投げ右打ち。