11月29日まで宮崎県の各地で開催されているフェニックスリーグ。生目の杜運動公園第二球場では28日、北海道日本ハムと阪神タイガースの試合が行われ、若手選手を中心に来シーズンに向けてのアピール合戦が繰り広げられた。試合は北海道日本ハムが前半に点数を重ねて、阪神に8対1で勝利した。阪神は先発・馬場 皐輔(仙台育英出身)が前半に失点を重ねてしまい追いかける展開から、日本ハム・立野 和明(中部一出身)を攻略することが出来なかった。
その阪神の中でも光ったのは4番に座った井上 広大(履正社出身)、7番・小幡 竜平(延岡学園出身)、そして8番・遠藤 成(東海大相模出身)の3選手だ。
ファームで活躍し続け、シーズン終盤に1軍昇格を果たして初ヒット初打点を記録した井上。日本ハム戦は4打数2安打と言う結果。先発・立野からヒットこそ出せなかったが、2番手・高山 優希、3番手・柿木 蓮(いずれも大阪桐蔭出身)からヒットを放ってみせた。
履正社時代と変わらぬ懐の深さを活かして手元まで引き付け、ポイントまで最短でバットを出していく。オープンスタンス気味のところから少し軸足に重心の乗せて置き、小さく足をあげてタイミングをとる。テイクバックをあまりとらずにトップに入ると、突っ込むことなくバットが振れているのが印象的だった。
高校時代は重心を高くして、バットのヘッドもピッチャーに向けるなど、反動を使うところもあったが、フォームから1年間の変化を感じることが出来た。確率を上げて1軍定着を目指してほしい。
また最終回、柿木からヒット1本を放った小幡は、あらかじめヘッドを寝かせつつ後ろの大きいテイクバックをとった状態で構える。ただ、井上に比べて若干突っ込み気味になっており、最終回にレフト方向へ打ったように逆方向へは上手く打てる打ち方になっているように感じられる。その一方で、インコースのボールをどう裁いていくのか。その辺りの対応が今後の課題となるのではないだろうか。
そして残念ながらヒットが出せなかった遠藤だが、東海大相模時代と変わらぬ初球からの積極性は光った。対応力に長けた無駄の少ないフォームからインパクトまで力強く振り抜いていく。また素振りの様子を見ていても返し、リストに強さを感じさせた。しかし高校時代の反動を利用したフォームから比較すると、プロレベルに順応するべく創意工夫していることは見えてきた。まずは1軍デビューへ来季の飛躍を楽しみにしたい。
チームは今シーズン2位で終了。優勝した宿敵・ジャイアンツとはゲーム差7.5と大きく離される結果となった。猛虎復活へ、井上、小幡、遠藤ら若虎の来シーズンの台頭を楽しみにしたい。
📝番記者コラム🔍
「日本のひなた」で若虎たちが躍動!
“次代の主役”候補が見せた成長の跡
✍ チャリコ遠藤( @sponichi_endo )
👉 https://baseballking.jp/ns/column/256800 …
✅ 小幡竜平に井上広大、西純矢も!虎の明日を担う若手たちが宮崎で猛アピール中🧐
#tigers pic.twitter.com/Fe7UQg5F2A