＜巨人8－3阪神＞◇22日◇東京ドーム
阪神の北條史也内野手（26）に、今季1号が飛び出した。5点を追う6回2死一塁。巨人先発高橋の143キロを捉えた打球は左翼スタンドへ一直線。3点差に迫る1号2ランとなり、ベンチ前でナインに出迎えられると笑顔が弾けた。「積極的にいった中で、狙い球を考えた」と甘く入った直球を振り抜いた。光星学院（現八戸学院光星）の6学年先輩、巨人坂本の目の前で“恩返し弾”を届けた。
今年1月、巨人坂本と初めて、18日間の合同自主トレを実施。坂本からは「シンプルに技術を磨け」と言葉をかけられた。「キャッチボールでも守備でも打撃でも、1つ1つの動きや意識についていろいろとアドバイスしてもらった」。攻守ともに学びの多かった「坂本塾」。遊撃を守る坂本に成長した姿を見せ、18日間のお礼を伝えたかった。4回には坂本の正面を突く痛烈なライナー。伸び上がった打球に捕球した坂本も驚きの表情。打球を通じて会話を交わしたように映った。
内野手争いはし烈を極める。二塁は糸原、三塁は大山がレギュラー。遊撃もルーキーの中野が9試合連続スタメンで結果を出している。同じ右打者では山本も控え、北條も今季はここまで代打での起用が続く。だが腐ることなく試合への準備や研究は怠らず20日の巨人戦では代打で大江から今季初安打をマーク。そして今季7打席目、待望の1発を運んだ。
これで出場2試合連続安打。矢野監督も「打席が少ない中で打つって大変。素晴らしいホームランやったし、あいつが打つと盛り上がる。代打で右となれば北條というのもあるし、スタメンで出ることもあり得る」と期待し、今後の結果次第ではスタメン起用も見えてくる。北條も「ここからが大事」と気を引き締めた。高卒9年目、チームを盛り上げる存在になる。【林亮佑】
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb1be34ecf49e05021a426a6be21db25a4d9e1da
【きょうのホームラン】
26 北條1号(G 髙橋)
２ラン
藤浪同様に阪神ファンから愛されつつ贔屓の引き倒しに悩める男。
後輩の活躍をしり目に、まだまだ定位置争いは激化させるで！(マジで) https://t.co/WtAIjqlFtw
