<中日2-1阪神>◇27日◇バンテリンドーム
阪神佐藤輝明内野手(22)が、中日大野雄から2戦連発の7号ソロを放つも、チームは8回まで2安打に抑え込まれ、逆転負けを喫した。 昨季5試合の対戦で2度の完封を許した沢村賞左腕に、今年の初顔合わせでも苦戦した。
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阪神は苦手とする名古屋で、またしても中日大野雄を打ち崩せなかった。西勇が逆転を許し、わずか1点差でケリをつけられた。
山田 阪神としては1対0、または2点とって逃げ切るしかなかった。大野雄は球種が少ないタイプだがなかなか打てない。阪神のクリーンアップは3人とも右打者でインコースを意識させられると外の球は苦しくなる。ツーシームもフォーク系で沈む、速く小さく変化するなどツーパターンを投げ分けるからやっかいだ。佐藤輝は大野雄の投球スタイルをよく知らないから意識することもなかっただろうが、近本、糸原が粘ったように、むしろ左打者のほうが対抗しやすい。
一方、6回の西勇はエンドラン攻撃と犠飛で同点に追いつかれた。7回1死一、二塁から木下拓に左前適時打を許した。
山田 西勇の投球は中盤になってちょっと浮き出した。どのチームも分かっていることだが、もともと制球力が高く、低めにボールが集まるからエンドランをかけやすい。6回はそこの駆け引きだった。
8回2死から近本の三ゴロに高橋周がもたついて出塁(記録は失策)。続く糸原の2-2からの5球目に二盗を試みたが、ショート京田のタッチをかいくぐることはできなかった。一塁走者として大野雄から3度のけん制を受けた。阪神ベンチのリクエストも覆らなかった。
山田 あそこはイチかバチかで、もっと早いカウントでスタート切るべきだったね。1球目、2球目、3球目ぐらいまでにね。早く勝負して糸原に任せたかった。追い込まれてからでは遅い。だってエラーでもらった出塁じゃないか。あそこで走って結果をだすのが盗塁王の値打ちだ。ずっと打ち勝てるわけはないから、こういう競ったゲームをいかにとっていくかにかかってくる。
【取材・構成=寺尾博和編集委員】
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d6b8695951ebb8bff6316126a48f1727d7bf2a5
大野雄大の右左被打率
被打率こそはあまり差がないと言えるかもしれないが、
圧倒的奪三振率の違いに驚き。
ワンアウト3塁などの、バットに当てたいときは、左打者が立っていた方が得点のチャンスは高い。 pic.twitter.com/i09pAjv6vA
承前)今日は一にも二にも大野を打てなかった打線が総て。
2回に右中間へ強烈な先制パンチを浴びせた佐藤以外は完全に抑えられていた。特に右打者がストレートに差し込まれ、外に沈む変化球に悉く空振りしたのが非常に目立った。矢野の左右病が最悪の形で出た格好。
承前)同じパターンでやられているだけに、ベンチとしての戦略性が見られたなかったと云われても仕方がない。
先発西は普段通りの申し分のない投球内容。ただ、6回から中日の各打者が西に対応し出し、軽打攻勢+足攻にやられた感がある。