
<日本生命セ・パ交流戦:日本ハム2-3阪神>◇8日◇札幌ドーム
阪神藤浪晋太郎投手(27)は右拳を握ったまま、ほえた。
「しびれる場面だった。どんな形でもゼロでしのげればと思っていました」
同点で迎えた7回裏2死三塁、フルカウント。6番渡辺から外角カットボールで空振りを奪うと、感情を爆発させた。
初回に2点を先制しながら追加点を奪えない。じわりじわりとジャブを打たれ、試合を振り出しに戻された7回にマウンドへ。昨季のリリーフ体験が生きた。
「もちろん緊張はしたけど、テンパることなく、落ち着いて入れました」
四球と犠打で1死二塁とされてから粘った。5番王柏融を152キロのスプリットで二ゴロに仕留め、最後は注文通りの空振り三振。一気に流れを引き寄せた。
制球の乱れが影響して、4月24日に出場選手登録を抹消された。開幕投手を任されながら、シーズンインから1カ月足らずでの2軍降格。気落ちしてもおかしくない状況でも、挑戦を選択できる向上心の塊だ。
5月1日の由宇球場。オフから採用していたワインドアップに1度見切りをつけ、ノーワインドアップで再スタートした。はた目からは急激な変化にも映ったが、本人は冷静だった。
「やっていることはずっと一緒。リリースにどれだけ力を集約できるか、安定させられるか。始動の形はそれまでの過程でしかない」
信念を貫き、復調して1軍舞台に戻ってきた。
この日は先頭3番近藤への4球目、押し込んでファウルにした1球が球場スピードガンで168キロを計測した。打球速度の表示とみられるが、札幌ドーム全体からは期待混じりのどよめきも。1イニング無失点の最速は158キロ。強い真っすぐは健在だ。
岩崎、小林が抜けた有事のブルペンで、1軍復帰2戦目にして今季初ホールド。矢野監督は「晋太郎、馬場、スアちゃんっていう形は、今はこれかなと思っている」と見通した。
「ピシャッと抑えるに越したことはないけど、どんな形でも粘り強くゼロに抑えていければ」
自覚たっぷりの背番号19が当面、セットアッパーを任されることになりそうだ。【佐井陽介】
T3-2F
勝 馬場 負杉浦 Sスアレス
代打原口 9回に決勝打!
近本 今季初三塁打含む2安打
中野 2盗塁 今季9盗塁で成功率100%
藤浪 中継ぎ昇格2戦目で今季初ホールド "168㌔"計測
馬場 今季初勝利
スアレス 球団最速163㌔計測 18セーブ目
@SponichiHinata 馬場2勝目じゃないですか?
@SponichiHinata 9回坂本のフレーミングも良かったです。





