スアレスに続き、打の助っ人も流出する可能性が出てきた。阪神のジェフリー・マルテ内野手(30)をソフトバンクをはじめとした複数球団が獲得へ向けて調査していることが7日、分かった。
マルテは来日3年目の今季、故障で離脱期間があった前2年とは違い、シーズンを通して活躍。128試合に出場し、打率・258、22本塁打、71打点といずれも自己最高の数字を残した。
昨年末に結んだ契約は単年で、1億円超えをしていた前2年から大幅ダウンした年俸は推定65万ドル(約6700万円)。今季の活躍を考えれば年俸アップの要求は間違いなく、今後交渉を進めていくことになるもようだ。
決裂した時に備え、調査を開始していることが分かった球団のひとつがソフトバンク。バレンティン、サファテ、グラシアル、デスパイネらの退団が決まり、資金は潤沢にある状況。阪神からリリースされる時を待ち構えているとみられる。
その前に阪神にとって最重要課題となるのがスアレスの引き留め。昨オフに2年契約を結び、2年目の選択権はスアレス側にある契約で、メジャー球団との争奪戦が展開されることが予想される。その動向がマルテら他の外国人との交渉にも大きく影響を及ぼすことになりそうだ。
2年連続でセーブ王に輝いた投のスアレス、そして打のマルテ。投打の助っ人の柱を流出させることだけは、何としても避けたい。