年末恒例のTBS系テレビ「プロ野球戦力外通告」が28日午後11時から放送される。

同番組は戦力外通告を受けた選手とその家族に密着するドキュメンタリーで、今年で18回目の放送。

TBSの番組公式ホームページによれば今回の出演者は牧田和久投手（37＝元楽天）、川原弘之投手（30＝元ソフトバンク）、高野圭佑投手（29＝元阪神）の3人。

牧田は今オフ、戦力外通告を受けた。日本通運から10年ドラフト2位で西武に入団。1年目から22セーブを挙げ、新人王に輝いた。翌12年からは先発にも挑戦し13勝を挙げた。17年オフに米メジャーのパドレスへ移籍。19年オフに自由契約となり、2年契約で楽天に加入し、3年ぶりに日本球界へ復帰した。昨季はチーム最多の52試合に登板。防御率2・16、22ホールドを記録しブルペンを支えた。今季は17試合の登板にとどまり、0勝0敗2ホールド、防御率3・31。1軍では9月4日の登板が最後で、翌5日に今季3度目の登録抹消となり、以降1軍昇格はなかった。12月8日に行われた12球団合同トライアウトには参加しなかった。

川原は福岡大大濠から09年ドラフト2位で入団。プロ初勝利をつかむことはなかったが、左腕で最速158キロの直球を武器に通算47試合に登板した。15年に左肩と左肘を手術し、同年オフから育成契約。19年3月に再び支配下登録された苦労人だった。当初は合同トライアウトに参加の方向だったが断念。今月20日、現役を引退し球団のスコアラーになることが発表された。

高野は昨年オフに阪神から戦力外通告を受け合同トライアウトに参加。しかしNPB球団から声はかからず今季は台湾・中信兄弟でプレーした。そして2年連続で参加した合同トライアウトで、視察した日本ハム新庄剛志監督の目に留まったが、27日夕方時点でNPB球団から獲得の発表はない。