開幕ローテーション候補の阪神・才木浩人（２４）、西純矢（２１）両投手が、６日に行われるワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）に出場する日本代表「侍ジャパン」との強化試合（京セラ）に登板する。史上最強の侍たちとの激突へ、先発する才木は「自分のスタイルの投球をしたい」と真っ向勝負を宣言。飛躍を期待される２人が、腕試し＆度胸試しのマウンドに上がる。

最強打線を相手に、自分の力がどれだけ通用するのか―。虎の未来を背負って立つ両腕が、これまでになく試される一戦がやってくる。先発マウンドを任される才木は声を弾ませた。「特別な試合。いつもと違う感じでいっても、いつも通りに投げられない。いつも通りでいきながら楽しんで投げたい」大谷（エンゼルス）、吉田（レッドソックス）、ヌートバー（カージナルス）とメジャー組のスタメンそろい踏みも予想される。普段は〝ホーム〟であるはずの関西が異様な熱気に包まれるだろう。才木はここまでの実戦で３試合に投げ、計１０回でわずか１失点と順調な調整を続けてきた。この日もショートダッシュなどで入念に調整。侍との激突が目前となっても「自分のスタイルの投球をしたい」と、力のある真っすぐ、自慢のフォークを駆使した真っ向勝負で挑むと誓った。

同じく開幕ローテ候補の西純も、出番を与えられた一人だ。４日の中日との壮行試合（バンテリンドーム）で１６５キロをマークした、同学年・佐々木朗（ロッテ）の投球も含めて、侍の戦いはチェック済み。「全体として超一流のバッターが多い。いい経験にできると思う」と腕をぶす。虎の未来を支えていく男たちが、侍たちの胸を借りる。（須藤佳裕）