阪神・岡田彰布監督（６５）が１５日、新大阪駅で取材に応じ、右前腕の張りで２軍調整中の湯浅京己投手（２３）の１軍復帰プランを明かした。１、２軍がともに名古屋に滞在するスケジュールを利用し、実戦復帰となる１７日のウエスタン・中日戦（ナゴヤ）を現地視察。１９日の２軍戦での登板をへて、早ければ２３日のヤクルト戦（神宮）で１軍に合流する。

首位固めに欠かせない剛腕の１軍復帰への道筋が、はっきりと見えてきた。岡田監督が湯浅の今後のスケジュールを明かした。強固なブルペン陣の層をさらに分厚くする背番号６５の存在が、ライバル勢の脅威になる。

「明後日（１７日）見に行くよ。湯浅投げるから。湯浅先発で、（起用は試合中の）早いうちに。湯浅、富田とな」

１６日の中日戦が行われる豊橋に向かう新大阪駅で、指揮官が直接チェックすることを明かした。１７日は１軍がナイターで中日戦（バンテリンドーム）、２軍はデーゲームで同戦（ナゴヤ）が行われるため、試合前の視察が可能だ。

さらに１軍合流の時期についても「（登板予定は）水、金くらいか。日にち空けて。まあ、来週ちゃうか？　来週で十分やもん」と言及。中１日で１９日のウエスタン・オリックス戦（杉本商事ＢＳ）に登板させ、仕上がり具合を最終チェック。岡田監督のゴーサインが出れば、早ければ２３日のヤクルト戦（神宮）から１軍に加わる。

３月のワールド・ベースボール・クラシックで日の丸を背負った湯浅は、右前腕の張りで４月１６日の横浜遠征中に登録を抹消された。長いシーズンを見据えてノースロー期間を設け、じっくりと時間をかけて立て直した。順調に鳴尾浜でブルペンでの投球練習などをこなし、実戦さながらの強度で汗を流して状態を上げてきた。「１週間で（合計）１５０球、近く。上（１軍）に戻ったら（１週間で）それぐらい試合で投げると思う」。満を持しての実戦復帰。今季は７試合登板で防御率０・００、５セーブを挙げる右腕がカムバックすれば、虎はさらに勢いづくはずだ。

復帰後の守護神起用について、岡田監督は「いやいやまあ、岩崎がええからな。いまな。別にそれは。ゲーム展開にもよるけどな」と説明した。３試合連続セーブ中の左腕も好調をキープしている中、湯浅もブルペンに加われば鬼に金棒。アツアツな姿が、１軍のマウンドでもうすぐ見られる。（新里公章）

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