◆ＪＥＲＡセ・リーグ　阪神４―１中日（１７日・甲子園）

　阪神が連敗を３で止めた。オールスター前の前半戦は４６勝３５敗３分けの貯金１１。２位・広島と１ゲーム差で、２年ぶりの首位ターンとなった。

　佐藤輝が初回２死一、二塁から先制１０号３ラン。涌井の真ん中低めの１４７キロを右中間へ運んだ。６月１６日のソフトバンク戦（甲子園）以来、約１か月ぶりのアーチで、長打も同１７日の同戦以来。この間に２軍落ちもあり、昇格後も不振が続いていたが、待望の一発となった。球団では田淵幸一、岡田彰布に続き史上３人目の新人から３年連続２ケタ本塁打。悩める大砲が前半の最後の試合で奮起した。

　先発の西純は７回１失点で３勝目。９安打を浴びながらも、再三のピンチで粘った。打っても２回１死二塁で中前適時打を放ち、投打に渡る奮闘で、こちらも５月１４日以来、約２か月ぶりの白星を手にした。

　チームは現在も近本、湯浅が故障離脱中。２ケタの貯金を保ったが、佐藤輝や青柳の不振による２軍調整もあり、なかなか理想とする布陣では戦えなかった。岡田監督は「総合的に見ると、いい前半戦だったかな」と受け止めながらも「いい時と悪い時の差が激しい。手応えは、あんまりない」と苦笑い。「（故障者も）戻って来てくれると思う。調子の悪い選手もいるけど、当然、上げていかないと。もうちょっとベストメンバーというか、そういう形でどっしり戦っていきたい」と後半戦に臨む。

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